2008年8月31日日曜日

チームの人気者 (その2)

最近スッカリ更新頻度が落ち込んでいるが、決して意欲は落ち込んでいない。今はネタ収集の時期として捕らえて頂ければと、数少ない読者の皆様に弁解したい。




さて、ほっぽり放しだったマスコットのハナシの続き。


















今や日米問わず、ほとんどの野球チーム(※注)で活躍しているマスコット達だが、その先駆けはNYメッツのMr. Metと言われている。







































単純にベースボールを頭にデザインされたシンプルなマスコットと言えよう。レトロな中にも、テンションの高そうな表情が特徴的である。





(※注)現在メジャー30球団のうち、マスコットを設定してないのがNYヤンキース、LAドジャース、シカゴ・カブスの3球団。いずれも超メイモン球団としてのプライドなのか、そんなものは必要ないと言わんばかりなのがちょっと腹立たしい。尚、LAエンジェルスもマスコットが無いが、『ラリー・モンキー』という名物サルキャラがあり、それがマスコットに相応するとデカは考える。このサルについては、いつかエンジェル・スタジアムの回で触れよう。






さて、”マスコット”と言えば愛嬌のある風貌を想像するが、例えばアリゾナ・ダイアモンドバックスの『Baxter』なんかは例外で、こいつに睨まれた子供達は後遺症が残ってしまうのではないかと、心配してしまうくらい鋭い眼つきである。







































一風変わったマスコットといえばサンディエゴ・パドレスの『Swinging Friar』。サンディエゴがその昔、スペイン人の宣教師(Friar)によって開拓されたことにちなんでいるらしい。イラストは可愛らしいが、本人は少しリアルすぎる気がしないでもない。







































以前”チームロゴ”のハナシをした時に、各方面から絶大な支持を得た『Mr. Redleg』も見逃せない。イラスト上では愛嬌タップリだが、本人は意外とスリムなことが確認できる。レトロなキャップと襟付きユニフォームまで忠実に再現されている。














































尚、彼の後継者は3人もおり、『Rosie Red(女性)』、『Mr. Red(男性)』、『Gapper(キャラモノ)』と続いていく。






Rosie Redは野球界ではかなりレア(というか唯一?)な女性のマスコットで、インパクトは大。由来は不明。そのコスチュームのまま広島カープに移籍してもらいたい。







































一方Mr. Redは先代に比べてカナリ不気味。暗がりに浮かび上がる様子に思わず背筋が凍る。





































Gapperが現在のメインを張っており、いかにもマスコット然とした風貌だが、やはりインパクトはMr. RedlegとRosie Redにはかなわない。





















個人的に好きなマスコットは・・・ヒネリが無くて恐縮だが、マリナーズの『Mariner Moose』だろう。スター不在のチームにおいて、イチローの次に人気があるといわれているくらいファンの支持は大きい。チームストアーではかなりの種類のMooseグッズが展開されており、お土産にイチローや城島のアイテムでは芸が無いという場合にはお薦め。
























尚、セーフコフィールドのセンター後方のコンコース内には”Moose Den(ムースの家見たいなもの)”なるハコがあり、記念撮影等が可能である(でも多分Kids限定)。球場を訪れた際には是非覗いて頂きたい。




ちなみにシアトルでは年に5、6回、日本の国民的マスコット『サトちゃん』、『サトコちゃん』(byサトウ製薬)とのコラボレーションも実現しており、運の良いファンはお目にかかれるかもしれない。


















マリナーズ仕様の限定ユニフォームの背番号はもちろん310(サトー)である。














2008年8月20日水曜日

チームの人気者 (その1)

7月末から高校野球を見続けて、オリンピックが始まり、普段テレビを見ないデカもテレビ漬けの日々が続いている。意外と(と言ったら失礼だが)ハマル女子ソフトボールなんかにも釘付けになってしまい、確実にここ1ヵ月更新ペースが落ちている。




その間、有り難いことに複数の捜査依頼も受けているのだが、それもまだ手付かずの状態が続いている。




しかしながら皆さんの期待を裏切り、今後数回に渡って「マスコット」についてハナシを進めていきたいと思う。これにはちょっぴり個人的な事情もあり、どうかご容赦頂きお付き合いいただきたい。





もともと日本はアニメや漫画の文化が定着しているせいか、マスコットの認知度や人気は高いものがある。ジャビットやトラッキーはもとより、ドアラやMr.カラスコなんかも最近特に注目を集めている。






















洋の東西を問わず、チーム名をそのままマスコットに体現したものもあれば、全然関係ないキャラクターを設定することもあり、その辺り注目してみると意外に面白い世界が広がっている。




例えば阪神タイガース→虎→トラッキー、ヤクルトスワローズ→つばめ→つば九郎、横浜ベイスターズ→星→ホッシーのようなケースもあるし、例えば中日なんかは”竜”ではなく、コアラをモチーフにしたドアラをマスコットとして採用している。


















コアラの方が竜より親しみやすく、可愛いというのが理由の一つだろう。ちなみにコアラが日本に初上陸した地こそ名古屋だそうで、そんな由縁もあるそうだ。




さて、皆さんはこのマスコット界でひと際異彩を放つ存在をご存知だろうか?





広島東洋カープの『スラィリー』である。




















言い方は悪いが、球界一アカヌケなく、ジミーな地方球団を地で行くカープが、この”アメリカ臭”プンプンのキャラクターを13年以上前からマスコットにしていること自体、驚きを禁じえない。





スラィリー誕生には、ある1人のアメリカ人青年が噛んでいる。当時アーカンソーの大学を卒業した彼はスポーツビジネスの世界に飛び込みたいと考えていたが、とある縁から日本のプロ野球チームで働くことになる。それこそが遠い異国の片田舎(失礼)、広島だったワケである。





彼はチームに加わるなり、いかに観客を盛り上げるかを模索したそうだが、カープにはマスコットが居ないことを知る。そこで新たなキャラクター製作を『セサミストリート』のデザインを手がけた米ハリソン・マッキャン社に依頼、かくしてスラィリーが誕生したのだ。 























その後その青年はアメリカに帰り、アイスホッケーの下部組織チームの営業等を経て、シカゴ・ホワイトソックスのフロントスタッフとして長年チームに貢献した。





なんだか個人的なハナシで恐縮だが、彼こそがデカにメジャーの魅力や楽しさを一から教えてくれた、最初で最高の恩人であり、長年公私共に世話になった。特に2005年のホワイトソックス88年ぶりのワールドチャンピオンは僕らの中ではハイライト的思い出なのである。





先月彼は長年勤めたホワイトソックスを離れ、今月から故郷のアーカンソーに戻る決意をし、地元の名門大学で教鞭をとることになった。





アーカンソーともなればデカも暫くは会うチャンスもなくなると思い先月末、スラィリーの縫いぐるみやグッズをトランク一杯に詰め込んでシカゴまで飛んだ。改めて野球談義を尽くし、今後の互いの健闘を誓い合ったのだ。。。





ちなみに、スラィリーをデザインしたハリソン・エリクソン社が1970年代に手がけた、フィラデルフィア・フィリーズのマスコット『フィリー・ファナテック』は全米一有名なマスコットとも言われているほど人気が高い。





















しかしまあ、よくスラィリーと似ているものだ。エリクソン社は当時全米で人気を博していたキャラクターを、遠く離れた異国の野球チームのマスコットのデザインに流用することにためらいは無かったのだろう。。。ちょっと残念。





次回は海の向こうの個性的なマスコットたちをリポートしよう。

2008年8月15日金曜日

泣くな

最高の夏だった。




おかげで僕たちも一丸になって応援し、青春を取り戻した気分だ。




こんなに喜怒哀楽を爆発させることが出来たのは何年ぶりだろう。











































近い将来、彼らが神宮の杜を席巻していることを願わずにはいられない。





敢えて言おう、もうプロ野球いらない・・・

2008年8月12日火曜日

ドラマのオマケ

やって来ました。























改修中の甲子園の外壁が「レンガ」と「鉄骨」を組み合わせた”若干ネオ・クラシック調”に・・・






















いざアルプスへ。



































試合開始。





















聖地でハタメク塾旗。






















お約束のカチワリ。





















ほぼ埋め尽くされた観客席。




































若き血。





















塾歌。




































かくして7月27日に最高のカタチで完結されたドラマのオマケは、まだまだ続きそうだ。





県予選決勝で歌った塾歌は涙混じりだったが、今回は終始笑顔で観戦を終えることが出来た。





容赦なく照りつける太陽と、時々吹き抜ける浜風の心地よさはまさに”夏の甲子園”。僕のカラダに確かに刻み込まれた。





アルプスでは「あれ、あなた野球に興味あったっけ!?」みたいな人がたくさんいて、意外な再会もあったりナカナカ楽しかった。





最近は(昼の)仕事をしてても、飲みに行っても、至る所で塾高の快進撃は話題になっており、改めて野球は人と人のココロを繋ぐものだと再確認している次第である。





まあ、この人たちはデカに負けず劣らずの、真の野球好きですが。






















帰宅してからも、眠さに負けじと『熱闘甲子園』で昼間の余韻を楽しんだ。





昨日は1塁コーチャー兼、代打の切り札である普久原くんにフォーカスしたレポートだったが、彼が県大会決勝で放ったヒットは今後語り継がれるだろうな~、と改めて思い出す。






ところが昨日のレポートは普久原くんが「太ってる」=「食いしん坊の癒し系」というキャラがテレビ的にオイシかったのかどうか、インタビュー中にバナナを食べさせたり、試合中におなかが減ってバナナに手を出したか?みたいなやり取りがあったり、”違和感のある演出”に若干苛立ちを覚えた。






いよいよ全国的な注目を集めるようになると、アホなマスコミに選手やスタッフが踊らされないようにと願うばかりである。(もちろんデカの周りには優秀なマスコミ関係者がたくさん居るが。)






次戦は14日の木曜日。テレビにカジりついて応援する予定だ。

2008年8月4日月曜日

歴史の証人

イバン・ロドリゲス→ヤンキース移籍、マニー・ラミレス→LAドジャース移籍も相当驚いたが、何と言ってもケン・グリフィーのホワイトソックス移籍は相当衝撃的だった。




ずっとこのままホワイトソックスに居て欲しいのが本音だが、またどこかに移籍してしまう前に、ジュニアのホワイトソックス関連アイテムを買い漁りたい。





さて、皆さんダンディハウスという会社をご存知だろうか?かつては「カズ・ダンディズム」や、最近だと桑田佳祐を起用したCMでお馴染みの会社だ。正式にはシェイプアップ・ハウスという会社が運営しているメンズエステで、女性版はミス・パリというブランドで展開している。














ダンディハウスのユニークなCMは前述の通りだが、実はココ、これまでメジャーリーグの各局面(特に節目節目のタイミング)で度々お茶の間に露出している。





最近だと、本ブログでも取り上げたイチローの3000本安打達成時。



















































松坂大輔、メジャーデビュー時。


































桑田真澄、感動のメジャー昇格時。

































野茂英雄、200勝達成時。

















































気付くといつもそこにはダンディハウスが。





誰しもが注目するこういったタイミングに、いつもオイシイ思いをしている会社だろうと思われがちだが、それは違うハズ。




いつ打つか分からない、いつ勝つか分からない、いつ投げるか分からないという段階から企画を練って、その瞬間にかける執念と、失敗のリスクを背負う勇気。




そんな覚悟の上に成り立っている、ダンディハウス独自のユニークな戦略なのだろう。




ココが次に狙っている獲物は一体何だろう。





明日はいよいよ待ちに待った初戦。現役の選手達よりもOBの方がソワソワしてるのかも。8月に入っても母校の応援が出来る喜びを、もう少しだけ噛みしめていたい。