2007年9月9日日曜日

Welcome back!

80年代~90年代初頭にかけてのブルックリン(およびNY)の経済状況の落ち込みや、治安悪化は周知の通りであるが、これに一石を投じたのがルドルフ・ジュリアーニ、そうあのジュリアーニ元NY市長である。


最近では2008年の大統領選の話題や、9.11の一件でおなじみの同氏だが、NYの治安向上、犯罪減少を成功させた功績もまた有名である。そんな彼がNY活性化の取り組みの一つとして、NYヤンキースと、NYメッツに働きかけ、両チームのマイナーチームをNYに新設しようという計画がスタートしたのだ。


当初はマンハッタンにボールパークを、と言う計画もあったようだが、最終的にヤンキースの傘下には先日ご紹介したスタッテンアイランド・ヤンキース。そしてメッツの傘下にはブルックリン・サイクロンズと言うチームを新設したのだ。

 http://www.brooklyncyclones.com/


2001年、このニュースはたちまち全米中の野球ファン、業界を震撼させた。約半世紀ぶりにブルックリンに野球チームが帰ってきたのである。アメリカ人の約1/6はブルックリンに血縁者がいると言われているので(ほんとかよ)、当時は全米中の至るところでこの話題で持ちきりだったらしい。


もちろんかつてドジャースのファンであったブルックリンの人たちは、それはそれは狂喜したらしく、連日こぞって球場に押しかけたそうだ。事実、全米のマイナーチームの中で(約130~150はあると思うが)、No.1の観客動員を記録し、チケットの入手はヤンキース、メッツ以上に困難だと言われている。キャパ6,500人のキースパン・パークに連日7,500~8,500人が集まると言うから、常時1,000~2,000人は立ち見!?




そしてこのサイクロンズとSIヤンキースの試合はいつしか両チームを結ぶフェリーにちなんで、フェリーシリーズ”Ferry Series”と呼ばれ、サブウェイシリーズの影で、メジャーというヒノキ舞台を目指す若い選手達が今日も切磋琢磨しているのだとさ。


めでたし、めでたし・・・




そんなニューヨークでは、来年は”現”ヤンキースタジアムで最後のオールスターゲームが開催され、2009年にはヤンキース、メッツともに新球場を完成させる予定である。こうしてまた新たな時代に突入していくのかと、デカとしては非常に感慨深いのである。

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