2007年11月20日火曜日

球場改革 その3

現在メジャーで現役の本拠地球場は30。それらがそれぞれ建てられた時期をザックリ3つのグループに分けてみよう。



①1910年代: 世界遺産たち

現役ではボストンのフェンウェイパーク、シカゴのリグレー・フィールド、この2つだけである。フェンウェイ・パークは1912年完成、実に明治時代。その2年後にリグレーが完成。幾多のレジェンド達を見届けてきた生き証人はアメリカでも別格の存在だ。故にここにまつわるエピソードは尽きないのだが、それはまた別の機会に触れたいと思う。ちなみにデカは両方とも行った事が無い(涙)。




②1960年代~80年代: 負の遺産たち

オークランドのマカフィー・コロシアム、

シェイ・スタジアム、

ミネソタのメトロ・ドーム、

マイアミのドルフィン・スタジアム、

DCのRFK・スタジアム、 など。



フットボールとの兼用スタジアム全盛期、もっともイケて無い時代に作られたスタジアムだ。先述した球場のほとんどがこれらの同級生である。トロントのロジャース・センター、アナハイムのエンジェル・スタジアムもここに入れたいが、大規模な改修を施しているため、割愛。



ちなみにNYの2球場、オークランド、ミネソタ、DCの5球場は向こう3年以内に新球場の完成を予定しており、カンサスシティも大規模な改修を予定している。こうしてこの時代に作られた球場は今後ほとんど姿を消すことになる。













③1990年代~現在: 球場改革の申し子たち


全ては書ききれないので、有名どころで言うと、

シアトルのセーフコ・フィールド、

シカゴのUSセルラー・フィールド、

サンフランシスコのAT&Tパーク、

コロラドのクアーズ・フィールド、など・・・


90年代初頭から突如巻き起こった新球場ブームに乗っかり、現在までに30球場中、約20球場が生まれ変わった。これらの球場はかつてのオープンエア、天然芝、野球専用球場の魅力を余すことなく発揮している。













もちろん60~70年代に作られた球場でも、カウフマン・スタジアム、ドジャー・スタジアムのような素晴らしい球場もある。一方90年代に作られたタンパのトロピカーナ・フィールドが時代錯誤のドーム球場あることなど、全てこれに当てはまるわけではない。

ただ、何となく時代の空気を感じてもらうために、わかり易く分類しただけ。




思ったより文章が膨らんでしまったため、90年代以降の新球場についてはまた次回。

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