先週1週間は某シアトルの野球チームからの来客があり、銀座で手品を見たり、鎌倉に大仏を見に行ったりと遊びながら仕事をしていた。そんな中、色々面白いハナシも聞けたのでちょっとだけ紹介しよう。
久しく低迷が続く同チームだが、新GMや新監督の就任のNewsで紙面を賑わしており、ようやく現場の抜本的な改革に踏み切った感が見受けられる。
しかしながら野球の現場だけではなく、経営面・営業面でもかなりのテコ入れが必要なのではと、個人的には心配をしていた。
というのも、2001年には116勝をあげ、一連のイチローフィーバーに沸いたシアトルのファンも、今や最下位の常連となったチームを見放しつつあり、観客動員もかなり落ち込んでいると聞く。
さらに昨今の不況のあおりを受け、先日チームの大口スポンサーであった『ワシントン・ミューチュアル社』(通称・以下WaMu)が、米国の銀行として史上最大の経営破たんに追い込まれ、かなりの額のスポンサーシップ収入を一晩で失った。
以前も話したかもしれないが、シアトルには優良企業が多く、ボーイングをはじめ、マイクロソフト、アマゾン、スターバックス、等々名だたる企業がチームのスポンサーに乗り出していた。(同様にオーナーである任天堂アメリカの存在は言わずもがな。)
故に地方都市在(ハッキリいって田舎)の野球チームとしては珍しく潤沢な資金を持っている。だからこそ尚更、大枚をはたいて獲得した選手が全く機能せず、ファンもスポンサーもあきれているという現実。
数年前には、これまたチームの大口スポンサーだった『スターバックス社』のトップ、ハワード・シュルツの意向により、「野球やめてバスケにしよ」ということで同じくシアトルに本拠地を置く、NBAのシアトル・スーパーソニックスのオーナーシップに乗り換えられてしまうという屈辱も味わってる。
とろこが・・・数年前にシュルツがあるオクラホマの実業家にチームを転売してしまい、結果的に昨シーズンを最後にチームはシアトルから、オクラホマへ移転されることになってしまった。
ということで今シーズンからソニックスは消滅し→新チーム、オクラホマシティ・サンダーが誕生した。
アメリカでは”3大”メジャースポーツ(MLB、NFL、NBA)の揃う都市を始めてメジャースポーツ・シティとして認められるらしく(敢えてNHLを除き、4大ではない)、シアトル市民は微妙にそれが誇りだったらしい。LAですらNFLが無いのだし・・・(一瞬あったけど。)
また、ソニックスがシアトルにやってきたのは1967年のことで、マリナーズやシーホークス(NFL)が誕生した10年も前のこと、愛着を持っていたオールドファンの悲しみは相当大きかったらしい。
ところがファンの悲しみとは裏腹にウハウハなのはマリナーズで、簡単に言うとソニックスがいなくなったので、そっちのスポンサーが自分とこに流れてきたらしい(出戻り組も含め)。
MaMuの後釜の大口スポンサーも、某大手金融機関が既に名乗りを上げており、これもソニックスから流れてきたものだそう。
どのチームも不況の中、スポンサーの新規獲得に必死なのに、相当なラッキー。棚からぼたもちとはこういうことを言うのだと痛感した。
まあ、ファンとしてはまた大量な”無駄ガネ”を使わないようにと願うばかりだが。。。
イチローの記録ラッシュが期待される来年こそ頼みまっせ。
今朝ネットを見ていたら「精密機械」ことマダックス投手引退の記事を見ました。時代はどんどん流れていくものですね。
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