2008年12月17日水曜日

サウスサイダーズ (その2)

ゲームのチケットも持たないままに、ダウンタウンからレッドラインと呼ばれる地下鉄で南に20分程度。SOX-35thで下車。



















改札を出て、このロゴ入り公衆電話が欲しい・・・なんて思いながら、USセルラー・フィールドはもう目の前。


















既に試合は開始しており、急ぎ足で球場に向かう。




通り道にいたダフ屋からチケット購入。




結果的に今年ホワイトソックスは地区優勝を果たしただけに、夏の時点で球場全体が盛り上がりを見せていた。平日のデーゲームだというのに、ほぼ満席でコンコースにまで人がごった返している。



















一連のネオ・クラシック球場建設ブームの直前に、プロトタイプ的に作られた本球場であるが、近年のHOKの心憎い演出にいささか慣れてしまった感もあり、改めてココの”シンプルだがクール”な佇まいに改めて敬意を表したい。見よこの美しさ。






















完全にシンメトリーなフィールドの形状、至って普通な外野フェンスの作りなど、従来の球場の常識を踏襲しながらも、一方で歯ブラシ型の照明等や、完全オープンコンコースなど、以降の新球場のスタンダードとなるファクターがいくつも取り入れられている。



開場した1991年当時は、最新鋭の設備の球場として注目を集めたが、以降の新球場建設ラッシュの影響も有り、もはやベテランの域に達しつつある。



















しかしながら、観客席や、球場の外壁など、数回にわたり改修が施されており、17年目ということを全く感じさせない。


















レフト外野席の上層部には子供用のベースボールフィールドや、バッティングセンター、ピッチング的当てゲーム等のアトラクションが充実しており、いずれも今なお人気を博している。



そんなアトラクションを尻目にデカが最も好きなのは、外野コンコースのオープンスペースに設置されているシャワーコーナー。常時シャワーから水が垂れ流されており、ただそれだけ。。。



















しかし暑さでモウロウとしている観客が次々に水を浴びに来て、たちまち長い行列を作る。もちろん服は来たままで、びしょびしょになるのだが、そこがいかにもアメリカっぽくてなんかよい。




結局試合は今年突如大ブレイクしたカルロス・クウェンティンの劇的なHRにより、ホワイトソックスがレンジャースに逆転勝利。試合後はBlues Brothersの”Sweet Home Chicago”とともに帰路に向かう。



















今シーズン36HRを放ってプレーオフでの活躍も期待されたクウェンティンだったが、9月に自分のバットを拳で殴り、骨折するという何ともアホな形で自ら今シーズンに幕を下ろした。結局チームはクウェンティン不在のままレイズに完敗、ディビジョンシリーズで今季を終えた。
















また当日の試合の約1週間後にケン・グリフィーJr.がホワイトソックスに移籍したのだが、ジュニアのシカゴでの雄姿を見逃したことはデカ自身、後年まで悔むことだろう。ツイてなかった。。。


















最後にこの素晴らしすぎる球場にケチをつけるとすれば、チームストアがショボいことだ。ソックス党のとしては現地でしか手に入らないような激レアアイテムを物色したいにも関わらず、球場内のチームストアはいずれも品揃えがイマイチ。




しかしそんな時は球場外の『Grand Stand』なるショップに向かいたい。球場から徒歩約10分、チームのオフィシャルストアーではないのだが、独特の怪しい品揃えがマニア心をくすぐる。


















一部カブスの商品も扱っているが、基本的にはホワイトソックス中心のラインナップのため、ファンには有り難い店だ。ダウンタウンのどのスポーツショップに入ったって、決まってカブス贔屓の商品ラインナップなのだから。


















しかし翌日はホワイトソックスがアウェイに出かけ、カブスがシカゴに帰って来る。てなわけでちょっぴり浮気をし、初めてリグリーを訪れることに決めていたのだ。


















サウスサイドから望むダウンタウンの高層ビル郡。



続く。。。

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