2009年10月13日火曜日

永久欠番 (その1)

いやいや、モメてますね。



ノムさん。


まあ、辞めるのが良いのか、辞めない方が良いのか、ココではそんなムダな議論はしないが、今回の問題に関して言えば、ここまで監督に発言権を持たせてしまった球団(フロント)に責任があると思う。




もともと弱小過ぎて、スポーツニュースや新聞で話題にも上らないような楽天が、ノムさんの発言が唯一メディアに取り上げられやすい”おいしいネタ”だったがために、フロントとしては自由に泳がせていたのだと思う。



しかしながら、あれよあれよという間に楽天がクライマックス進出を決めて、ますますメディア露出が増えて、前にも増して強力な発言力を持ったノムさんが、監督続行に色気を出して、自分が悲劇のヒーローになりすまし・・・



そんな寸劇にアホなマスコミと、報道を鵜呑みにしたファンが踊らされているだけのハナシである。



そもそも3年契約+1年延長で、今季で契約終了が規定路線だったハズなワケで、球団の主張はそこまでおかしくないと思うけど。



ただ、選手が死ぬ気で闘っている中、来シーズンの監督人事が表に出たり、星野と球団幹部の会食が週刊誌に抜かれているようでは脇が甘いとしか言いようが無い。甘すぎる。



これにはファンに対して誤解を与えかねず、フロントへの不信感が募るのは当然の結果。



んで、焦ったフロントは取ってつけたように、名誉監督のポストを用意するだの、19番を永久欠番にするだの、付け焼刃的な方策で自体の収束を狙っているようだが。。。



大体、名誉監督とか、終身名誉監督とか、シニアディレクターとか、監督でもGMでもない”名誉職的”なポストを最近になって突然ゴテゴテ作り出して、あれ何なんですか。ましてや一茂の球団代表補佐って。ナニ。



ミスターや、王監督の偉業を否定するつもりは全くもって無いのだが、プロスポーツのチームって、特定の誰かや企業の為にあるのではなく、地域やファンの公共物として存在すべきなんだから、そんな名誉職なんて何の為にあるの。。。と思うのだが。



ただし、突出した成績や、貢献を残した選手・監督が唯一そのチームに永遠に名を残す事ができる方法が、「永久欠番」というシステムなのだと思う。



今日現在までで、日本のプロ野球で「プレーヤーとして」永久欠番を与えられた人は、7、80年続く歴史の中で、たったの13人だけ。そのうちパ・リーグには今日現在1人もいない(大きな理由の1つとして球団の身売り等によって、球団自体が消滅したことがあげられる。)



楽天が創設から間もない、超弱小球団だったとしても、リーグの2位に食い込んで、クライマックスの地元開催にこぎ付けたくらいで、永久欠番に値する偉業かというとちょっと疑問である。



これから楽天はリーグ優勝するかもしれないし、日本一になるかもしれないので、現時点ではなんともいえないが、フロントがちょっと騒動を落ち着かせたいが為の苦肉の策としか僕に思えない。



ただ、ノムさん的には永久欠番に関しては多少執着するのでは?と想像する。



そもそも現役時代に活躍した南海ホークスは消滅しちゃって球団自体がないし、球団が存続されていた頃ですら、「野村に欠番を」という意見は無かった。あれだけの圧倒的な実績を残していながら。。。



その辺りのハナシはココでは書きたくないので、各自ネットやらでお調べいただきたいが、要は球団の私物化や、サッチーの越権等々で、相当にコジれ、晩年は追われるように南海を退団した。といわれている。



今考えても、楽天におけるカツノリの起用・人事から、先日のサッチーのトホホな始球式など、公私混同ともとれるエピソードは多々ある。



そもそも”ボヤキ”といってマスコミにもてはやされている、毎回個人を名指しで中傷したり、エコヒイキするような言動は個人的にはあまり好きではないし。(それによって発奮する選手もいるのかもしれないけど。)



一方で、ノムさんのこれまでの実績や、手腕が球界に与えたインパクトや影響は、唯一無二、素直に素晴らしいと思う。



ただ、ソレはソレ、コレはコレ、なワケで、ただ感情論とマスコミの主観で脚色された報道に一喜一憂する国民に疑問を感じるし、それを姑息な手で収束させようとする球団フロントが幼稚すぎる。



名誉職に関してはこの際好きにしてもらいたいが(当事者が他界したら多分無くなるものだし)、永久欠番ってある意味ファンや、球団の未来と半永久的に共有されるべきものなワケで、そんな簡単に(パ・リーグ2位を1回達成したくらいで)あげちゃっていいの?て思う。 それとも僕の感覚がオカシイのだろうか。



てなワケで、次回以降は少し永久欠番について造詣を深めるべく、ハナシを進めて行きたいと思う。

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