例えばだが、
ノーラン・ライアンはエンゼルス、アストロズ、レンジャースの3球団で。
ハンク・アーロンはブルワーズ、ブレーブス。
グレッグ・マダックスもカブス、ブレーブスで、
さらに『ミスター・オクトーバー』こと、レジー・ジャクソンも、アスレチクスとヤンキースの2球団で欠番認定を受けている。
どうもレジー・ジャクソンは”ヤンキース出身”の印象が強いものの、彼の21年に渡るキャリアのうち、ヤンキース在籍はたった5年に過ぎない上、晩年はエンゼルス、アスレチクスに移籍し、そのまま現役を終えている。
またヤンキースでは、1シーズン61本塁打の記録を長らく保持していた、ロジャー・マリスも晩年はヤンキースを去ったにも関わらず、ヤンキースで欠番認定されている。
他にも例はいくつもあるのだが、要は名門ヤンキースでさえ、個人の実績を第一に尊重し、ヤンキースで現役を終えられなかった者に対しても、欠番を用意することがある、ということ。
メジャーの場合、チームによって明確な欠番の基準・条件があるとこもあるが、それらは大きく分けて3つ。
① 球団在籍年数が△年以上であること(一般的には10年)。
② 野球殿堂入りしていること。
③ その球団で現役を終えていること。
③に関しては上記の通り、近年ではこだわりが少なくなってきており、ほぼ関係なくなっているのではと思う。(もちろん先述の通り、日本のプロ野球界では、未だに最も大きなファクターの1つと位置づけられている。)
むしろ①や、②の方が重要視されており、1つの”基準”として設けるであれば、分かりやすいといえば分かりやすい。
ただ、殿堂入りの投票自体、新聞記者が行うものであり、それはそれで地元ファンの気持ちを汲み取りきれるかといったら、疑問もあるのだが。
あとは、昨今の薬物汚染により、マグワイア、ソーサ、ボンズなど、殿堂入り自体が疑問視されているプレーヤーは、同時に欠番認定されることも難しいのでは。ということも想像に難くない。
”準永久欠番”や、”エクセレントナンバー”とか言って、いわゆる欠番予備軍(一時預かり)みたいのもたくさんいるが、そんなのと合わせて今後彼らの行方を追っていくのも面白いだろう。
記憶に新しいとこだと、マリナーズのエドガー・マルチネスや、ヤンキースのバーニー・ウィリアムズとか。
日本で言うところの古田の27、松井の55なんてその類かと思っていたが、ヤクルトは横浜から移籍してきたばかりの相川にあっさりあげようとしちゃうし(結局本人は固辞)、巨人に関して言えば、ご存知松井の55は既に大田泰示のものだ。
彼らを欠番にするかどうかの議論はおいといても、そんな簡単に譲っていいものかと、思わなくもないが、いかがなもんだろう。
一方では何でもかんでも永久欠番にすれば良い、というワケではない。”代々受け継がれていく背番号”というのもそれはそれで一つの魅力があると思うし。
例えば、巨人の背番号18を背負う若者が現れる日が来るだろうか、なんて。
野球選手にとっての背番号って、ある意味その選手の顔であり、また番号の多様性や、ファンの思い入れってのは、他のスポーツにはナカナカ無い文化だと思う。
これからもこのステキな文化を守りながら、球団にとって、ファンにとっての背番号のあり方を真剣に考えることが出来る、マトモな球団幹部が出てきて頂きたいものだ。
決して個人個人の”交渉の材料”として、背番号や欠番が取り上げられ、議論されることなんて許されない。と、楽天とノムさんのスッタモンダを見て思った次第である。
なかなかハナシがまとまらず、長々と書いてしまったが、意外と好評だったのでまたいつか続編を書きたい。。。
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