2008年6月29日日曜日

クイーンズの雄 (その1)

仮にニューヨークに旅行か出張に行く機会があったら。仮に貴方が野球好きで、球場に行くチャンスがあったら。



ほとんどの方はヤンキース、ヤンキー・スタジアムを選ぶことだろう。



どうもヤンキースに比べて知名度、人気ともに分の悪い感のあるNYメッツだが、こちらの魅力もお伝えしておきたい。



シェイ・スタジアムは築40年以上をむかえ、多分当時としては近代的だったんだろうなぁと思わせる外観に、同じく当時大流行した”クッキーカッター”式の大型スタジアム。


















クッキーカッターは60年~70年代に大流行した多目的スタジアムの典型で、多くのチーム(を持つホームタウン)が当時MLBとNFLとの共用スタジアムを建設した。ここもその一例。





現在は間借ししていたNYジェッツも出て行き、野球専用スタジアムとしてその余生を送っているが、もともとはあまり評判のよくない球場である。




すぐ近くにはラ・ガーディア空港があり、忙しく行きかう飛行機の騒音は試合中もひっきりなし。コンコースは薄暗く、観客席や手すりも至る所が傷み、さびていたり。そこら辺のウェブサイトやガイドブックを見てもこの球場を賞賛している意見はあまり見かけない。


































しかし前評判があまりにも悪すぎたせいか、デカは意外と良い球場ではないかと逆に好印象を持った。


















多目的大型スタジアムにしてはフィールドが近く見えて、ヤンキー・スタジアムには無い、ゆったりまったりとした空気が球場全体を包む。


















ベタにチームカラーの「青」と「オレンジ」をしっかり基調にした球場全体の色使いも、昨今のシックな雰囲気の新球場に慣れてしまった身には逆に新鮮。



















既に完成間近の新球場『シティ・フィールド』がセンター後方に隣接し、観戦時には若干の圧迫感を与えるものの、シェイももう少し現役でいてほしい感じもしなくはない。


















こちらも今年限りで取り壊される前に、是非一度は拝んでおきたい球場と推薦したい。





何と言っても昨今のメッツのラインナップといったらヤンキースより豪華と言っても過言ではない。




投手陣はペドロ・マルチネスと、ヨハン・サンタナの新旧サイ・ヤング賞コンビは言わずもがな、かつてヤンキースでも活躍し、足を顔の近くまで上げるフォームが有名な”男爵”こと、オーランド・ヘルナンデスも未だ健在。クローザーにはデカ大ファンのビリー・ワグナーが控える。


























     野手陣も、ホセ・レイエス、カルロス・ベルトラン、カルロス・デルガド、モイゼス・アルー、デビッド・ライトと新旧のビックネームが顔をそろえる。




あまりにラインナップが豪華な割りに成績がいまいち平凡だったため、6月に監督のランドルフが解任された直後であるが、それにしても見所は多い。




ましてや他ディビジョンながら、ある意味NYメッツの”ルーツ”である、LAドジャース、SFジャイアンツ戦ともなればそれなりの盛り上がりは期待できるハズ。侍タカシ・サイトウvsデビッド・ライト。

















シェイ・スタジアムを出て、地下鉄でマンハッタンに向かう途中、隣接地にはもう完成間近のシティ・フィールドが。

















続く。。。

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