さてこの時期、アメリカ人は開幕したばかりのNFLに夢中で、野球場でもTVモニターでフットボール観戦をしているという矛盾っぷりである。
まあ、5月のNBAファイナルシーズンしかり、よくある光景だがつくづくスポーツ好きな国民だなと改めて感心させられる。
そんな中ベースボールはと言うと、先週・今週と大注目を集めていたのがレイズとレッドソックスのア・リーグ東地区の首位攻防戦である。
本ブログでも度々紹介してきた超弱小球団レイズの地区優勝(最低でもプレーオフ進出)がいよいよ現実のものとなりつつある。
そもそも球団発足以来10年間で9度のビリ、1度のブービー、5割以上の勝率をかつて残したことが無いチームが、早々に今季の勝ち越しを決め、地区優勝間近ということがにわかに信じがたい。しかも”ア・リーグ東地区”において。いまさらながらこれは本当にすごいことである。
ご存知の通り基本的に同地区はヤンキースとレッドソックスのためにあると言っても過言ではないため、どちらかが優勝し、どちらかがワイルドカードを獲得しプレーオフに進出するというのが規定路線だった。少なくともこの14年間は。
その2強を脅かす存在は、強いて言えば豊富な資金で地味にスター選手を獲得し続けている、ブルージェイズであったはず。リプケンやテハダの退団後完全に影が薄くなったオリオールズは無いにしても、まさかレイズに破られるとは相当なインパクトがある。
1994年以降連続してプレーオフ進出を続けてきたヤンキースは早くもレギュラーシーズンで姿を消すことになりそうで、今からオフの大粛清が確実となっている。
チーム総年俸にして考えるとヤンキースは約237億円で30球団中ダントツトップ、一方レイズは30球団中ビリの約24億円。これだから野球は分からない。
さて、レイズの驚くべき点は、チームの勝率が6割に近い高水準にも関わらず、打撃、投手の主たる個人成績上位にほとんど誰も名を連ねていないということ。
スター不在かつ、特に誰も目だった個人成績を残していないにも関わらず、これだけの成績を収めている要因は?
薄っぺらい表現であまり好きではないが、”チームワーク”と”ガムシャラさ”意外考えられないだろう。
前にも触れたが、ウェーバー制ドラフトで集まってきたまだ無名だが、有望な若手プレーヤーが、パーシバルを代表するベテラン選手と一体になって悪の帝国に立ち向かっていく姿はなんとも爽快。
このひた向きさが星野ジャパンに欲しかった。なんてふと思う。
さて、こんな状況で密かにオイシイ思いをしているのはジョー・トーリかもしれない。昨オフにヤンキースを追われるように退団したが、ふたを開けてみれば古巣はあんな状況。
一方新天地のドジャースでは既にナ・リーグ西地区において優勝を目前に控えており、今頃ざまあみろと思ってるかも知れない。
さらに8月からレッドソックスから移籍してきたマニー・ラミレスとのダッグもまた興味深く、長年ヤンキースとレッドソックスの間柄でハゲシク戦ってきた2名が今度は遠く離れた西海岸で力を合わせて戦ってる姿がなんともオモロい。
2人はドレッドヘアーを切れだの切りたくないだの、子供のケンカみたいなことをやってるらしいが・・・そうは言いながらも移籍直後から打ちまくっているラミレスがカッコいい。
話の着地点が見えなくなってきたので、最後にトーリの現役時代のベースボールカードを発見したので報告しよう。
あまりにもワイルド過ぎて当人と判断つかないほどだった。
お帰りなさい。
返信削除ブログお待ちしてましたぞ。
24日、今週末とがんばろう。
しかし現役時代のトーリははんぱないな。。。