先週末の試合で、阪神・鳥谷の放ったライナー性のホームランボールが、ビールの売り子の女の子の顔面を直撃したというニュース。
重いビールケースを担ぎ、お客さんの注目を引こうと必死だったが故、ボールの行方にまで注意を払えなかったのだろう。
既にいくつかの報道機関で話題になっているが、無事を祈りたい・・・
しかし、今後売り子にヘルメットを義務付ける球場が出てくることは、可能性アリだな。(”ちくわ”という字がなんかヤラシイ。)
失敬。。。
さて、この事件で、先日の楽天の試合を観戦していた男性が、試合観戦中にファールボールを顔面に直撃し、4,400万円の損害賠償を求める訴えを起こした件を思い出した。内容はこう。
プロ野球観戦中にファウル直撃 男性が楽天など提訴
4月7日17時21分配信 産経新聞
仙台市宮城野区のクリネックススタジアム宮城で昨年5月、プロ野球の試合を観戦中にファウルボールが右目に当たり、失明寸前の大けがを負ったとして、宮城県大崎市の税理士の男性(47)が7日、球場を所有する県と球団を運営する株式会社楽天野球団に対し、約4400万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
訴状によると、男性は昨年5月18日、同球場の3塁側内野席で家族と試合を観戦中、楽天の打者が打ったファウルボールが右目を直撃。右目眼球破裂とまぶたを切る重傷を負い、今年3月23日まで通院治療を行ったが、以前は裸眼で0・3だった視力が0・03まで低下するなど回復しなかったという。
男性が座っていた席には防護ネットなどは張られておらず、ライナー性の打球がそのまま男性の目に当たる形になった。 担当の弁護士によると、男性は「ビールを席の下に置いて顔を上げたら、目の前にボールがあった」と話しているという。
一野球ファンとしては、この訴えに違和感を覚え、請求額の大きさにもビックリしたが、これは妥当な訴えなのだろうか?判例があるなら教えて欲しい。
ネット上で散々議論されているように、この人を批判したり云々ということはあまり興味ないが、しかし、デカはこの案件の結果いかんでは、今後の我々の野球観戦のスタイルまでも変えかねないのでは、と戦々恐々としている。
昨今の通り、ここ数年日本の野球場も工夫を凝らし、出来るだけ選手とファンの距離を近づけたいと躍起になっており、東京ドームや、Yahoo! Japanドーム、札幌ドームのような、いわゆるフィールドに突き出た観客席なんか、ファンにも盛況だ。
特に東京ドームはエキサイトシートの盛況が顕著な為、今シーズンより2列から4列に増設された。
既に述べたとおり、甲子園もファールグランドが狭められ、楽天や、広島といった球場もファンに臨場感を体験してもらうべく、工夫のあとが取れる球場作り、観客席作りをしている。
皆さんも、横浜スタジアムが数年前に内野席の防球ネットを取り除いたのは記憶に新しいだろう。
上記いずれも付け焼刃的なサービス、というイメージは否定できないが、まあファンサービスの為の努力の賜物と言えるだろう。
しかしながらこんな動きに対して、当のファンからNOを突きつけられてしまうとは、いささか気の毒な気もする。
そういやMLBも2008年から1・3塁のベースコーチにもヘルメットの着用を義務付け、先日のWBCもそれに準じたルールが定められた。
高野連、はじめアマチュア野球もその動きに追随している。
キッカケは2007年にマイナーリーグで起きた悲劇。ロッキーズ傘下、ダブルA、タルサ・ドリラーズのベースコーチだったマイク・クールボーが試合中に打球を頭に受け、死亡した件。
尚、マイク・クールボーの兄は、阪神にも在籍したことがある、懐かしの助っ人、スコット・クールボーである。
野球経験者であれば特に硬式ボールの危険性はとうとうと教育されているハズなのだが、是非一般の方にも理解して頂いた上で、楽しく安全な観戦を心得て頂きたい。
そういやかつてマリナーズのオルルッドや、ベイスターズの駒田がヘルメット被りながら守備についていたが、ここまで事態が深刻になれば、今更ながらただのパフォーマンスと笑うことはできまい。
尚、駒田については、処々都市伝説が流布しているが、結婚して戸籍を確認する時まで自分の名前の読み方を間違っていた、というウワサの方が真実味があってオモシロい。
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