これも以前述べたが、新球場のホームベースから外野フェンスまでの距離は、全て先代と同じくになっており、唯一異常に長かったバックストップ(バックネット)までの距離が縮められた。
しかし、地元ファンに聞いても、明らかに新球場のフィールド狭くなっており、ホームランが異常に頻発しているのはそのせいだと、皆口々に話していた。
つまりフィールドがコンパクトに見えるのではなく、実際に狭くなっているのだと。まあ、ことの真意は分からないが、とにかく以前よりフィールドがグッと近く見えることや、ホームランが多く出ることはファンにとって、悪い気はしないのだが。
尚、コンパクトに見える、もしくは実際にコンパクトになった?フィールドとは対照的に、球場自体の敷地面積は格段に大きくなっており、これはコンコースの大幅な拡張や、付帯設備の充実(ショップやレストラン)によるものである。
コンコースを歩いていると、若干天井(というか2階席)がせり出しており、フィールドを覗いた際に、圧迫感が無くも無いが、それ以外は文句の付けようの無い、素晴らしい仕上がり。
まさに円熟したHOKの、渾身の作品と言えよう。
(まあ、多分与えられてる予算が他の依頼者(他のチーム)とは比べ物にならない程大きいので、良いものが出来て当然といえば当然かも。)
ただし、不満はヤンキースにある。
今回は知人の厚意により、”Legends Seat”なるいわゆるネット裏の席を用意してもらったが、その金額たるや、1席あたり1400ドル。日本円にして約14万円だ。驚く無かれ、1試合の金額である。
最も高い、ネット裏の中央は2600ドル/試合。比較的端っこの方でも800~900ドル/試合はくだらない。
尚、この料金には併設されているレストランでの飲食(ブッフェスタイルで食べ放題)や、ソフトドリンク、ピーナッツ、クラッカージャックス等々が全て含まれている。
無論座席はビジネスクラスのような座り心地で、試合終盤はあまりの快適さに、思わず居眠りしてしまった程だ。
しかしながらアルコール類をオーダーすれば、ビール1杯10ドル+TAX、チップは取られるし、そんくらいマケろよ!と思わず言いたくなる。
ハッキリ言ってこのレベルの額になれば、個人での購入は難しく、ほとんどが法人向けの顧客に展開されているサービスなのだが。(チケットブローカー等に依頼しない限りは単発試合で購入は出来ず、全て年間指定席での購入が義務付けられている。)
そうでなくともソコソコの席を押えようと思えば、100~300ドル/1席ほどの覚悟は必要となり、もはやこれは”ファミリーレクリエーション”の域を逸脱している。
まあ近年、「個人客」より、「法人客」の取り込みによって、売り上げ・利益の増大に成功しているMLBの各チームだが、ココではその傾向がより顕著になっていると言えよう。
しかしそれでも連日ファンは、ヤンキースのTシャツやジャージに身を包み、高価なチケットを入手して、球場に押しかけ、開場以来、確かに新ヤンキースタジアムは盛況が続いている。
今回改めて「ヤンキースブランド」と天下の「NYマーク」の”ご威光”を確認し、それにひれ伏すファンやスポンサー、業界関係者の姿を見たということだろうか。
なんか褒めてるのか、批判してるのか、いまいちブレのある文章になってしまったが、良くも悪くも一見の価値はある、世界最高峰の野球場であることは間違い無い事実であろう。
もし訪問のチャンスがあれば、あまり高いチケットには手を出さず、球場内をプラプラ歩き、コンコースからフィールドと、全体の雰囲気を楽しむという方法をお薦めしたい。
3 件のコメント:
どうも,初コメントです.
早朝テレビを見ていたら,
Teixeiraがバット真っ二つなのにもっていきました.
かつてDeath Valleyと呼ばれていた辺りに.
明らかに狭いですね.
私も得意先でそのHR拝見いたしました。
僕もTVで見てたよ。
しかしいくら球場が小さくなったとしても、バット真っ二つであそこまで運ぶのはヤバイでしょ。
テシェエラって顔がゲイっぽいけど、同い年なんですよね。関係ないか。
コメントを投稿