2009年5月25日月曜日

豪華絢爛 (その2)

入場ゲートを潜り抜け、一目散にフィールドを覗きに行くと、先代に比べて明らかにフィールドが近くなった(近く見える)、そしてコンパクトに見えたことが非常に印象的だった。





これも以前述べたが、新球場のホームベースから外野フェンスまでの距離は、全て先代と同じくになっており、唯一異常に長かったバックストップ(バックネット)までの距離が縮められた。




しかし、地元ファンに聞いても、明らかに新球場のフィールド狭くなっており、ホームランが異常に頻発しているのはそのせいだと、皆口々に話していた。








つまりフィールドがコンパクトに見えるのではなく、実際に狭くなっているのだと。まあ、ことの真意は分からないが、とにかく以前よりフィールドがグッと近く見えることや、ホームランが多く出ることはファンにとって、悪い気はしないのだが。




尚、コンパクトに見える、もしくは実際にコンパクトになった?フィールドとは対照的に、球場自体の敷地面積は格段に大きくなっており、これはコンコースの大幅な拡張や、付帯設備の充実(ショップやレストラン)によるものである。




コンコースを歩いていると、若干天井(というか2階席)がせり出しており、フィールドを覗いた際に、圧迫感が無くも無いが、それ以外は文句の付けようの無い、素晴らしい仕上がり。







まさに円熟したHOKの、渾身の作品と言えよう。





(まあ、多分与えられてる予算が他の依頼者(他のチーム)とは比べ物にならない程大きいので、良いものが出来て当然といえば当然かも。)




ただし、不満はヤンキースにある。




今回は知人の厚意により、”Legends Seat”なるいわゆるネット裏の席を用意してもらったが、その金額たるや、1席あたり1400ドル。日本円にして約14万円だ。驚く無かれ、1試合の金額である。




最も高い、ネット裏の中央は2600ドル/試合。比較的端っこの方でも800~900ドル/試合はくだらない。



尚、この料金には併設されているレストランでの飲食(ブッフェスタイルで食べ放題)や、ソフトドリンク、ピーナッツ、クラッカージャックス等々が全て含まれている。




無論座席はビジネスクラスのような座り心地で、試合終盤はあまりの快適さに、思わず居眠りしてしまった程だ。





しかしながらアルコール類をオーダーすれば、ビール1杯10ドル+TAX、チップは取られるし、そんくらいマケろよ!と思わず言いたくなる。




ハッキリ言ってこのレベルの額になれば、個人での購入は難しく、ほとんどが法人向けの顧客に展開されているサービスなのだが。(チケットブローカー等に依頼しない限りは単発試合で購入は出来ず、全て年間指定席での購入が義務付けられている。)




そうでなくともソコソコの席を押えようと思えば、100~300ドル/1席ほどの覚悟は必要となり、もはやこれは”ファミリーレクリエーション”の域を逸脱している。




まあ近年、「個人客」より、「法人客」の取り込みによって、売り上げ・利益の増大に成功しているMLBの各チームだが、ココではその傾向がより顕著になっていると言えよう。




しかしそれでも連日ファンは、ヤンキースのTシャツやジャージに身を包み、高価なチケットを入手して、球場に押しかけ、開場以来、確かに新ヤンキースタジアムは盛況が続いている。




今回改めて「ヤンキースブランド」と天下の「NYマーク」の”ご威光”を確認し、それにひれ伏すファンやスポンサー、業界関係者の姿を見たということだろうか。




なんか褒めてるのか、批判してるのか、いまいちブレのある文章になってしまったが、良くも悪くも一見の価値はある、世界最高峰の野球場であることは間違い無い事実であろう。





もし訪問のチャンスがあれば、あまり高いチケットには手を出さず、球場内をプラプラ歩き、コンコースからフィールドと、全体の雰囲気を楽しむという方法をお薦めしたい。

3 件のコメント:

  1. けいたまん2009年5月25日 6:52

    どうも,初コメントです.

    早朝テレビを見ていたら,
    Teixeiraがバット真っ二つなのにもっていきました.
    かつてDeath Valleyと呼ばれていた辺りに.

    明らかに狭いですね.

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  2. 私も得意先でそのHR拝見いたしました。

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  3. 僕もTVで見てたよ。


    しかしいくら球場が小さくなったとしても、バット真っ二つであそこまで運ぶのはヤバイでしょ。


    テシェエラって顔がゲイっぽいけど、同い年なんですよね。関係ないか。

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