外壁に絡まったツタを一度外し、レンガと鉄骨が覆う外壁は、まさにハヤリの”ネオクラシック調”ボールパークを意識したものだろう。
そのうちツタも復活し、さらに独特の雰囲気をかもし出すに違いない。
リニューアル工事の計画が発表された当時、”アジア初”と意気込んでいたLEDリボンボードの設置は、あっさりKスタや千葉マリンに抜きさられ、もの珍しささえなくなってしまったものの、なかなかの出来栄えであった。
架け替えられた名物の銀傘(ギンサン)はソーラー発電するという、時代を意識したシロモノ。
観客席のど真ん中で視界を遮りまくっていた、銀傘や、照明塔の無駄な鉄骨の柱は極限まで座席後部まで追いやられ、観戦時のストレスはかなり軽減されるハズである。
さらにファールゾーンが巨大すぎたため、ファールフライがやたら多くてシラけるシーンも、幾分解消されるだろう。リニューアルにより観客席が以前より若干せり出している。
近年の野球場はスタンドを”多層式”にし、1層1層を上下に重ね合わせ、観客席とフィールドの距離を近く保とうという工夫がされているのだが、
しかしココは相変わらずフィールドを取り囲む観客席は”1層式”で、特にアルプススタンドと外野席の迫力は、今後現れるであろう球場では再現不可能である。
恐らく外野席の奥行きは東京ドームを初めとする近代球場の2倍はあり、物理的に言ったらフィールドは果てしなく遠く感じるはずである。
にもかかわらず、ココは外野席からチケットが完売するのだから、ファンにとってはそんなことあんまり関係ないのだろう。
実は今年の3月のセンバツ時にも、リニューアルが完成したばかりの甲子園球場をひょっこり訪れていたのだが、やはり巨人戦ともなると客のテンションは異常に高く、高校野球とはまったく別の表情を見せる。
外野席はさすがにコワいから、1塁側のアルプスに陣取ったが、テンションの高さはあまり変わらず、ファンは思い思いのユニフォームに身を包み、施設応援団のトランペットに合わせ、皆懸命に応援し続ける。
やはり名物は7回のジェット風船だが(実は発祥は広島)、夜空に吹き上がる風船を下から見上げた光景は圧巻である。
豚フルの影響で、衛生上の問題から一時中断されていたが、やっぱこうじゃなくっちゃ。
ニューヨークやシカゴの熱狂的なベースボールファンに是非見せてやりたい。
日本の夏にはこれが似合うのだと。。。
逆に某G球団が流す、『Take Me Out To The Ball Game』の替え歌だけはマヌケ過ぎて聞かせられないな。
キレイにはなったものの、相変わらず狭いコンコースや、座席には不満が残るし、全体的に付け焼刃的なリノベーションだったのではとも思った。
しかし日本中見回しても、”世界基準”で戦える球場はココだけだろうと改めて感じたし、折角リニューアルしたのだから、今後も孫の代まで活躍して頂きたい。
どうもアメリカ人からしてみたら、「日本を代表する野球場といえば東京ドーム」という印象があるのだろうが、僕は甲子園の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい。
かつてココを訪れたベーブ・ルースが「デカい・・・」と絶句したように、日本にもこれだけスケールの大きい野球場があるのだ。
(日米野球なんかもイベント主催側がリスクヘッジするために、どうしても雨天中止がない、ナゴヤ、大阪、福岡等のドーム球場が使用されてしまう。)
最後になったが、今回大変お世話になった、さかなクンの愛娘をアップしておこう。
可愛い。
そして目元がお父さんにソックリである。
Too cute and charming kid but i think he look upset in this snap.
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