2008年5月24日土曜日

2008年5月21日水曜日

どっちの恋愛ショー

芸能ネタに疎く、興味も無いデカだが、野間口と押切もえの交際発覚はクヤシイが若干気になった。





このカップルは、果たして「お似合いなのか」、「お似合いじゃないのか」この”微妙感”が一般人に与えたインパクトはいずれにしろ大だろう。





毎年エース候補と言われながら、いまいちブレイクしきれない野間口は図らずも注目度がアップした訳だから、今後は自慢のビックマウスに負けない活躍を見せて頂きたい。





一方、現在一流教育番組に出演する押切も、今後も多方面でマルチな活躍を見せてくれることだろう。














人に歴史あり。




忙しさで2人の距離が離れたこともあると言っているが、一流情報誌FLASHが報じた野間口の吉原通いが与えた影響も否定できまい。知ったこっちゃないが。




そんなに若いうちから吉原通いだなんて行く末が心配だが、巨人には中々いないタイプの破天荒な部分も持ち合わせている選手だと思うので、後は肝心の本業で結果を残して頂きたいところだ。まあ、大きなお世話か。




さて、野間口と言えばアマ時代は大器として期待され、複数の球団が獲得の際に競合したが、当時所属していた社会人チーム・シダックスの監督だった野村克也が巨人入団の際に暗躍した(とされている)ことが記憶に新しい。

















巨人ファンだった息子・カツノリを阪神→巨人にトレードするようウラで画策し、野間口には自由獲得枠で巨人に進むよう進言したとされている。 愛息子と愛弟子を操った”知将”ならではの裏ディール。




結局、意中の野間口を獲得した巨人は、カツノリにほとんど出場機会すら与えないまま、たった1年で解雇。さすがやる事がエゲツない。




デカは以前、ふらっと見に行った社会人野球の練習試合@横浜スタジアムで、当時シダックスで活躍していた野間口を見たことがあるが、そこにはもう1人懐かしい顔が。




加納大祐である。




これでピンとくるあなたは相当の野球オタクと想像できるが、一般的にはほぼ無名だろう。





加納と言えばデカの同い年で、高校時代は古豪・鎌倉学園で長田秀一郎(現西武ライオンズ)と共に県下屈指の「二枚看板」で鳴らした逸材。むしろ当時は長田より素質は上とも言われていたような。

















相変わらずクジ運の良い?我がチームの名マネージャーが県大会の初戦で、イキナリ鎌倉学園とのマッチメイクを実現した時は開いた口がふさがらなかったが、今となっては良い思い出。




試合は0対1(確か)で敗れたものの、手に汗握る良い勝負だったと記憶している。結局わが校は、加納→長田の継投の前に完封負けを喫した訳だが、加納の切れのある速球と、落差の大きいスライダーが印象的だった。




そんな加納はシダックス廃部以降は松下電器に移籍、相変わらず社会人野球で頑張っているようだが(度々ドラフト指名候補に挙がっている)、松坂世代最後の刺客として是非もう一度ブレイクを果たして頂きたい。




慣れない芸能ネタから思わず昔話に脱線してしまった。





マニアとしては若い二人の恋の行方より、本日辞意を表明したオリックス・コリンズ監督と、あらびき団でも活躍するピン芸人・シルクの熟年カップルの方が気になるところである。










コリンズ帰国後、2人はどうなるのだろう?




どうでもいいか。。。

2008年5月12日月曜日

結婚式とバットと母の日

先週末は我が盟友、アゴさんの結婚式だった。



真の野球好きなら、新婚旅行はもちろんケンタッキー州・ルイビルにあるスラッガー博物館かと思ったが、残念ながらヨーロッパらしい・・・



ちなみにスラッガー博物館の有名な”BIG BAT”はコレ。カイデ~。






















ルイビル・スラッガーと言えば数多くのメジャーリーガーに愛用されているバット界の初代大統領であるが、毎年両リーグ各ポジションごとに”打撃のみ”に重点を置き、評価された選手が選出される。『シルバースラッガー賞』のスポンサーとしてもお馴染み。




余談だが、毎年守備の達人に贈られる、『ゴールドグラブ賞』のスポンサーはあのローリングスである。(日本では同様の賞を『ゴールデングラブ賞』という。さらに『ゴールデングローブ賞』になると映画になってしまうのでご注意を!)





尚、スラッガー博物館では結婚式も受け付けているらしく、万が一そうなった場合の、引出物はルイビル・スラッガーのパーソナライズド・バットに決まりだろう。ほとんどの人にとっては迷惑かもしれないが、デカにとっては涎垂の一品。 (好きな色のバットに自分の名前を刻印することが出来る。)














さて、話は変わるが今日のメジャーリーグで”ピンクのバット”を使用していた選手を確認出来ただろうか?























これは「母の日」にMLBと乳がん患者の支援団体が協力して行っている、乳がん予防キャンペーン(いわゆるピンクリボンキャンペーン)の一環として、有志の選手がピンク色のバットを数年前から使用しているもの。




試合後に選手が試合で使用したピンクバットにサインを施し、ネット上のオークションに出品。その収益を支援団体に寄付すると言うオツな企画。




ちなみに先のパーソナライズド・バットにはピンクバージョンも有り、こちらも売り上げの一部が支援団体に寄付されることになっている。









デカママはそこまで野球オタクではないので、パーソナライズド・ピンクバットのプレゼントは止めておき、代わりにプリンを買って帰った。

昨日はそんなことを思ったアゴさんの結婚式、そして母の日であった。




アゴさん、末永くお幸せに♪




前回の黄金時代の続きはまた今度。。。

2008年5月10日土曜日

黄金時代 (その2)

バド・セリグ(コミッショナー)いわく「我々は今、黄金時代にある」 。












今回はメジャーリーグ(以下MLB)の売り上げが近年増加の一途を辿っている”理由”を探ろうと思う。



まず、MLBは近年2つの”新しい”収入源を得た。





1つはインターネットによる収入

本ブログでも何度か紹介している、MLB.comの存在。MLBがネット上でいかにタクマシク儲けているかは、また別の機会に話したいと思う。内容が複雑すぎて簡単には説明できないが、ネット上での動画配信、グッズ販売、広告収入等、アナログの時代には無かった収入源がほぼゼロから500億円近くまで成長していることは事実。

2つ目は海外への放映権・知的財産の販売
日本はもちろんのこと、台湾、韓国、などのアジアや、ラテンアメリカなど、海外出身選手の活躍に伴い、海外からの興味が集中している。これにより各国への放映権が以前より高い金額で取引されるようになった。同様にライセンシー、スポンサーシップなどの権利ビジネスも、アメリカ企業以外からのオファーも舞い込むようになった。



ここまではあくまでも「外的要因」だが、単純に最も売り上げ増に貢献しているのは「チケット収入の増加=観客動員数の増加」に他ならない。



昨年のMLBの総観客者数は7950万人を記録し過去最高。こちらも近年増加の一途を辿っている。



これはヤンキースやレッドソックスのような一部の人気チームだけでなく、”中流チーム”のガンバリによるものが大きいと言われている。例えばホワイトソックス、タイガース、インディアンス、アスレチックス、ロッキーズ、フィリーズのようなチームが観客動員数を”底上げ”している。



昨今の新球場建設ラッシュによって、完成した新しいスタジアムが客の足を呼び寄せたことは間違いないし、各チームが知恵を振り絞り、チケットセールスの努力をしていることも事実。



しかしチームの集客にとって最も大切なことは、ファンと共にプレーオフ進出、そしてワールドチャンピオンを最後まで諦めずに目指すことが出来るかどうか。



恐らく競技や洋の東西を問わず、そのリーグや団体がファンの興味を継続して引きつける為には「戦力の均衡化」というのが一つの大きなテーマになると思う。例えば最近のパ・リーグなんかそれに近いものを感じるハズ。



MLBの場合。2000年以降でポストシーズン(プレーオフ)に出場したチームは30チーム中、21チーム。内、ワールドシリーズ出場は12チーム。毎年確実に違うカードが実現している。



ここ数年は一部のいわゆる強豪チームや人気チームだけでなく、かつてはお荷物球団と言われていたタイガースやロッキーズ何かもワールドシリーズに駒を進め、評論家の度肝を抜いた。


もはやワールドチャンピオンのチャンスは、どのチームにもあると言っても過言ではない。(それでも一部の下流チームは除いてだが・・・)


















戦力の均衡化を図る上では、「完全ウェーバー制ドラフト」「収益分配制度」の2点が重要なファクターになっている。



「完全ウェーバー制ドラフト」とは要は弱いチームからドラフト対象選手を指名出来ると言うもの。アメリカだって逆指名や希望枠みたいなものがあれば、ヤンキースやレッドソックスに集中してしまうかもしれないが、そうはさせない仕組みを作っている。



「収益分配制度」は簡単に言うと、大きな利益を上げたチームや、年棒を多く払っているチームが、”ゼイタク税”としていったんMLBに収益の一部を徴収され、一方収益の低いチームや、年棒を多く払うことの出来ないチームに再分配されると言うもの。



例えば昨年のリーグチャンピオンシップに進出した4チーム(レッドソックス、インディアンス、ロッキーズ、ダイアモンドバックス)のうち、レッドソックス以外の3チームは「もらう側」のチームであった。この点からも同制度が戦力の均衡化に一役買っていることを裏付けることが出来る。



そもそも何故バド・セリグが戦力の均衡化(=弱くて貧乏なチームの救済・活性化)に尽力しているかと言うと、彼は元々弱小貧乏球団ミルウォーキー・ブリューワーズのオーナー経験者だったから。と言われている。弱者の気持ちが分かる故の措置を取ってきたが、一方ではただの”エコ贔屓”だという批判もある。



また、「収益分配制度」によって分配されてきたお金を「もらう側のチーム」がどう使うかは、各々のモラルに任されている部分が有り、例えばあるオーナーなんか選手の年棒に還元せず、こっそり自分のフトコロに入れてしまっているというウワサもある。



ファンとしてはこの辺りの部分もシッカリ監視していく必要があると思う。



いずれにしろリーグ全体が盛り上がっており、世界中から集まるカネと、球場に押しかける客の入場料によって、スター選手の年棒が高騰していく状況は今後暫く続いていくというだろうと言うワケである。


2008年5月8日木曜日

黄金時代 (その1)

先日のうんちQのカネにまつわるハナシが面白かったので、デカもいってみよう。(円とかドルとかややこしいので、今回は全て円換算で議論を進めていきたい。)




今朝の新聞各紙で、今年のプロ野球選手の平均年俸は3631万円との記事が掲載されていた(ただしこの数字は外国人選手の年俸は除くもの)。





意外と安いと思ったか、高いと思ったかは個人の判断だが、近年の日本人メジャーリーガーの莫大な年棒に比べたら安いなーという印象の方が強いのではないかと思う。しかも過去10年はほぼ横ばいの数字。























一方、07年のメジャーリーガーの平均年棒は約3億1000万円。この数字は10年前の2倍、15年前の3倍に当たるという。




もちろん全ての選手がこれだけの年棒を受け取っている訳ではなく、一部のスター選手の年棒が平均値を吊り上げていることは否めない。それにしてもプロ野球と比べてほぼケタが一つ違う。























そりゃ猫も杓子もメジャーメジャーとなる訳である。




しかしここで1つの疑問が。




「そんなに給料払って大丈夫なのか?」と。(言い変えれば高すぎでないのかと。)




結論から言うと大丈夫らしい。そして高すぎるとも言えないらしい。むしろ「今後も年棒の増加傾向が続く」と言うのが一般的な見解である。




というのもメジャーリーガー全員の総年棒の割合は、MLB全体の総収入に対して41.3%に過ぎないとの事。これは「決して高すぎる割合ではない」とその筋の専門家は分析している。




逆に今より平均年棒が低かった01年の総年俸は総収入の56.1%を占めていたと言うから、むしろまだ伸びしろがあるとも言えるらしい。




つまり年棒が高騰しているというより、MLBの総収入が劇的に増えているのである。ちなみに07年の総収入は約6400億円と算出されており、これは00年から比べ2倍増、04年からも1.5倍増というモーレツな勢いで拡大している。




何故か?




理由はいくつかあるのだが、どれも非常に『明快』なのである。




詳しくはまた次回。。。

2008年5月2日金曜日

球界の至宝 (その2)

ダウンタウンから球場に向かうと、目の前に大きくそびえるレンガ造りの巨大な建物。













これはB&O(ボルチモア-オハイオ)鉄道倉庫跡。一見かなり年季の入った建物だが、今はスッカリ改装され、中には球団事務所や、レストラン、バー、チームストア等が軒を連ねている。まあ、横浜の赤レンガ倉庫を相当スケールアップさせたものと想像いただきたい。




横から見るとこんな感じで、球場との間には通りがあるのだが、建物の屋上には照明が取り付けられており、まあ球場の一部と化している。














球場の全てがこのレンガ造りの建物ありきで設計されたと言われ、球場の随所にレンガが施され雰囲気を調和させるような仕掛けがなされている。













今ではスッカリ『定番』となった最新鋭の設備と、古き良き時代のボールパークの名残を見事に共存させたネオ・クラシック調のボールパーク。詳細はコチラでおさらい頂きたいが、まさにココはその先駆け。



左右非対称のフィールド、カクカクして高さもイレギュラーな外野フェンス、レンガ造りのバックネット、これら全てはかつてのボールパークからインスピレーションを受けたデザインであったが、逆に1992年には全てが新鮮だった。













段々畑のような、ブルペン。














バックスクリーン上部にある、新聞社『THE SUN』の広告はヒットが出るとHが点滅し、エラーが出るとEが点滅するというユニークな仕組み。













開場当時はカル・リプケンの人気も相まって、多くの客が押しよせた。「球場を建てれば集客が伸びる」という一つの神話を作り出し、以降メジャーリーグにおける未曾有の新球場建設ラッシュのキッカケとなった。













このオリオール・パークを手がけた、ネオ・クラシックブームの火付け役、HOKは本作で数々の賞を受賞し、今や押しも押されぬ業界最大手に成長。




クリーブランド、シンシナティ、ピッツバーグ、デトロイト、サンフランシスコ、フィラデルフィア、セントルイス、ワシントン、来年完成予定のヤンキース、メッツの両新球場等々・・・HOKの手がけた案件は枚挙に暇が無い。しかもいずれもマンネリすることなく秀逸なデザイン。




近年過去最高の観客入場者数を記録し続けているメジャーリーグだが、これはHOKの功績によるものも大きいとデカは思うのだ。













褒めてばかりでは面白くないという訳で、強いてココの欠点を探すなら。。。



コンコースがオープンタイプではないのだ!以前も話したが、現在の球場は360°コンコースからフィールドを望めることができるのが常識になっているが、ココはスタンドの裏(下)にコンコースが設計されている。(横浜スタジアムや神宮球場のような感じ。)




今やHOKの作品はもちろんのこと、他の球場でもオープン・コンコースはスタンダードだが、何故かココは違う。(前年に手がけたシカゴのUSセルラー・フィールドはオープンコンコーススタイルなのに、時代に逆行したようで摩訶不思議。




現在は、一時のブームも今は昔。チームの低迷・スター選手の不在により、若干客足も遠のいていると聞く。しかしながら開場から16年経った今も、オリオール・パークの魅力、そして野球界に与えた衝撃は決して色あせることはなく、今後も語り継がれていくハズ。