2008年6月5日木曜日

春の珍事

アメリカンリーグ・東地区の首位決戦は結局レッドソックスの3連勝に終わった。


















今までこの地区の首位決戦といえば、定番の『レッドソックスvsヤンキース』であった。しかし今年のレッドソックスの相手は、低迷を続けるヤンキースではなくタンパベイ・レイズである。




レイズと言えばチーム発足以来、メジャー最弱の地位を確固たるモノとしていた。過去10年で9度の最下位、1度のブービーと、その弱さときたら折り紙つきである。




それが今年はどうだろう。




弊ブログでも以前取り上げた通り、レイズはオフシーズンにチーム名、ロゴ、ユニフォームを一新し、新球場の建設プロジェクトまで発表し、少なからず”変化”に期待していたが、正直ここまでは予想以上である。




開幕から2ヶ月以上経った今も、首位争いを演じ(今日現在、首位のレッドソックスに0.5ゲーム差の2位)、6割近い勝率はリーグ全体を見回しても五指に入るほどの高水準。




いよいよ交流戦も向かえ、「単なる春の珍事」とバカに出来ない時期になってきた。




好調の要因を探ればいくつか思い当たる節はあるが、一番はドラフトによる恩恵か。メジャーでは完全ウェーバー制のドラフト(全年度の成績が悪いチームから指名権がある)の為、毎年ビリのレイズは必然的に、毎年有望株の選手を一番に獲得できる。




現在チームの中心選手となっている、クロフォード、バルデリ、アップトン等がその例で、入団以来着実に力を付けてきて、その才能が昨年の後半くらいから開花し始めている。(クロフォードは既に知名度はあったが。)




まだ若く、無名で給料の安い選手達が、金満球団のヤンキースやレッドソックスに立ち向かい、勝っていく姿を見てるとスガスガシイ。特に今年は最後まで諦めない姿勢が目立ち、試合終盤での逆転勝ち、サヨナラ勝ちをいくつも確認している。





さて今日は、そんな好調なチームを後押しするかのように、レイズのスタッフが行っているユニークなプロモーション・イベント活動を、この機会にいくつか紹介したい。




【4/22~24】 試合@ディズニーワールド 

まずはこれ。

オーランドのディズニーワールド敷地内の球場で3試合限定で行われた、主催試合でのギブアウェイグッズ。権利関係がウルサイといわれているディズニーキャラクターにレイズのユニフォームを着させたバブルヘッド人形は、間違いなくマニア涎垂の一品。キャラはドナルド、グーフィー、ミッキーと日替わり。





【5/24】 70’sナイト

日本でも最近マネてる、タイムスリップ企画。これまでは復刻版ユニフォームなどがお約束だったが、この日は”ディスコ・ウィッグ”なる、アフロ調のカツラをギブアウェイ。野球の試合に何故かアフロ調のカツラ。この無意味感がソソル。












尚、試合後にはあのライオネル・リッチーをも生み出した70年代モータウンの名バンド、コモドアーズのライブが。


















【6/21】 80’sナイト 

この日はソウル歌手の代名詞”カザールのサングラス”風のアイテムをギブアウェイ。試合後にはなんとクール&ザ・ギャングのライブが!ブラックミュージックに疎くても『Celebration』を知らない人はいないはず♪
















【7/19】 90’sナイト 

この日のギブアウェイはキーホルダーと普通ながら、試合後のライブにはMCハマーが登場。実に絶妙な人選である。


















【8/2】 アフリカン・アメリカンセレブレーション・ナイト

黒人の日?試合後には”Ladies Love Cool James”こと、LLクールJのライブが。オーディエンスにキレのあるラップと”Killer Six Pack(※)”を見せ付けて欲しい(※女性及びゲイを悩殺するような、ポコポコに割れてる腹筋のこと)。
















あまりに絶妙なメンツのゲストのお陰でハナシが完全に脱線した。他チームも含めて、プロモーション・イベントでまだまだ面白いものが沢山あるので、また機会を作って紹介しよう。




日本は梅雨を向かえ、いよいよ夏も間近。しかしレイズの「春の珍事」はもう少し見ていたい気がする。

2 件のコメント:

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