『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島』
Zoom-Zoomはいらないだろ。ズンスタ?ズムスタ?とでも呼ぶべきだろうか。
『クリネックススタジアム宮城』に代表されるように、『福岡Yahoo! Japanドーム』といい、長い。せめて『日産スタジアム』のようなスッキリした名前にしてもらいたかった。
長くなると呼びにくいから、結局ネーミングが定着しない。スポンサーの意図は分かるが、ファンにとっては有り難くないな。個人的にはこれからも(新)広島市民球場と呼ぶことになると思う。
そもそもマツダがネーミングライツをとったのも、完全な”出来レース”で、広島市の選考委員会なんてほとんど機能していなかった。ただ、市としては一応”公募”しないとマズいからという理由だけで。地元の某造船会社やスーパーなんてほとんど無視されてたしな。
まあブツブツ言っても、少なくとも向こう10年は新甲子園球場と共に、ココは国内最高峰の野球場として君臨することになるだろう。
新広島市民球場はそれくらい期待値が高いのだ。
市や球団のスタッフが日本中、全米中を駆け回って調査した結果、”流行のエッセンス”が随所に盛り込まれており、開場してからも当分話題には事欠かないだろう。
オープンエア&天然芝(内野まで芝!)は当然のこと、オープンタイプの広いコンコースも360°アクセス可能。(若干)左右非対称のフィールドや、なだらかな傾斜のスタンド、テラス席、砂カブり席など、コレでもかというくらいハヤリが満載。
一点気になるのは、新幹線から球場が見えるようにという理由で設計されていないレフト外野席。これではアウェイチームの応援団が陣取る場所が無いではないか。阪神タイガース私設応援団からのクレームは必至である。
新球場は環境デザイン研究所なる事務所が設計し、五洋建設他が工事を手がける。HOKが設計した日本風のネオ・クラシック球場も堪能してみたかったが・・・(ちなみに環境デザイン研究所は辰巳のプールも手がけていたのね。)
また、球場周辺の広大な土地の開発も平行して行われており(東京ドーム・ドームシティや福岡ドーム・ホークスタウンのような前例もあるが)、「新球場建設⇒町おこし」的な発想は地方都市・広島ならではと、こちらも期待大。
また本プロジェクトは三井物産が仕切っており、果たして商社が成功例を作れるのか?(通常は市や球団、広告代理店が主導するケースが多いから)業界ではその辺りにも注目が集まっている。
以前ちょこっと話したテキサスの事例など、本場アメリカでもスポーツ施設建設+周辺地域の開発というのは、今ハヤリとなっている。その筋では『AEG』というこれまたスゴい会社があるのだが(先述の通りテキサスはHicks Sports MarketingでAEGは手がけてない)、その辺のハナシはまたいつか。
とにかくこの球場の誕生によって、改めて天然芝の野球場の魅力が再確認され、日本中の野球場の屋根が次々と外されていくキッカケになればと切に願う次第である。
また、このご時勢で”たる募金”なんて泣かせるじゃないか。ファンと市民が必至に集めた1億2,000万円が新球場建設費に充てられた。
本当の意味で、「広島市民の広島市民による広島市民のための球場」となることが出来るだろうか。国内野球場界の初代大統領となるべく、大いに期待したい。
2 件のコメント:
なるほど。写真の男性は正田耕三ですか?
このネタで営業頑張ってください。
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