先代のコミスキー・パーク(現”USセルラー・フィールド”→シカゴ・ホワイトソックスの元本拠地)、が1990年にリタイアしてから現在まで”メジャー最古の球場”として親しまれている、ご存知フェンウェイ・パーク。
尚、旧コミスキーパークは1910年開場で、フェンウェイの2年先輩にあたる。コミスキーがリタイアした後は、1912年に開場したフェンウェイと同級生のタイガー・スタジアム(@デトロイト)と”メジャー最古”の呼び名を分け合っていたが、1999年にタイガー・スタジアムもリタイアすることになり、以降はフェンウェイが”単独メジャー最古”となった。
ご存知の通り、1990年に旧コミスキーがリタイアしてから、今日までの間にメジャーリーグでは未曾有の新球場建設ラッシュが起こったわけだが、その渦に巻き込まれたタイガー・スタジアム同様、これはフェンウェイとて例外ではなかったと聞く。
幾度となく新球場建てかえの議論が起こっては消え、起こっては消えの連続。毎度市民やファンの強烈な反対によって、ボイコットされたらしい。
結果、周りに流されることなく、”現球場の存続”という英断を下した関係者には、さすが古都ボストンならではの冷静なジャッジと、賞賛せざるを得ない。よくぞ今日までこの姿を残してくれたと。
ただし、他球団は「新たなファン層の拡大」、「観客動員の大幅アップ」を狙って新球場を建設という道を選んだのだが、ボストンや、シカゴのリグリー・フィールドにしても、すでに球場は常に超満員で、これ以上観客動員をアップする必要がなかったことは、球場の建てかえに”待った”をかけた大きな要因ではなかったのではと思う。
もともとレッドソックスにしろ、カブスにしろ、大量の熱狂的なファンがいるにも関らず、球場が古い為、キャパが小さく、その分チケットがプレミア化する。
だからますますファンは貴重なチケットを探し、手に入れ、球場に足を運びたくなり、例えばレッドソックスのチケット連続SOLD OUT記録など、偉大な記録も誕生した。これは古くて狭い球場のデメリットを逆手に取った巧みなマーケティングと言えよう。
これまで本ブログではオリオールズやマリナーズなど、新球場建設によって成功した球団の例を取り上げてきたが、”敢えて球場を残す”ことによって、今日の成功をつかんだと言える、レッドソックスやカブス。
少々前置きが長くなったが、今後数回に渡り、”メジャー最古の球場”こと、フェンウェイ・パークについて、カブスのリグリー・フィールドと一部比較なんかしながら、ハナシを進めていきたいと思う。
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