2009年6月22日月曜日

梅雨の雑談 (その1)

梅雨空が続き、イマイチテンションのあがらない日々は家でゴロゴロDVDということで、、、



ようやく見ました。。。





『2番目のキス』 (※洋題は『Fever Pitch』)




熱狂的なレッドソックスファンの彼氏に、ドリュー・バリモア演じる彼女が、野球と私とどっちが大切なの!?的な感じで迫っていく本作は、まあ一見普通のラブコメ映画なワケであるが、




いかんせん”バンビーノの呪い”を解いた年のレッドソックスの、86年ぶりのワールドチャンピオンへの道のりをドキュメンタリー風なタッチで描いている点や、ジョニー・デーモン、ジェイソン・バリテック等々のスタープレイヤーが実際劇中に登場する様はファンならずとも興奮を禁じえない。






他にも躍動するペドロ・マルチネス、マニー・ラミレス、カート・シリング(かの血染めのソックス)等の当時の実際の試合映像が使用されており、0勝3敗から4連勝して大逆転したヤンキースとのリーグチャンピオンシップシリーズの興奮も刻銘に描かれている。




映画が製作されたのが2004年のシーズン中で、封切が2005年の春だったので、まさにレッドソックスファンにとっての奇跡の04年のプレーオフの興奮が実にタイムリーな感覚で伝わってくる。(タイミングはタマタマらしい。)




また、普段のTV中継とは違った雰囲気のフェンウェイ・パークの姿を見れることや、ユニークなレッドソックスファンの面々は(多分)リアルで、お約束の”Sweet Caroline”がサントラとして流れるのも嬉しい。



さて、ココからハナシが若干脱線するが、劇中に気になるフレーズが出てきたので、ついでに取り上げたい。




かの有名な”バンビーノの呪い”について、レッドソックスのファン同士がやり取りするシーン。






「当時のオーナーは三流の劇団を存続させる為にベーブ・ルースをヤンキースに売っちまったんだ。」




そう、かつてレッドソックスはハリー・フレージーというブロードウェイでミュージカルを生業としていた、オーナーによって所有されており、彼が本業の劇団運営に困り、当時売り出し中だったベーブ・ルースをCashでヤンキースに売ってしまった、、、と言い伝えられている。





そんなフレージーとルースの、僕が大好きなやり取りを紹介しよう。




フレージーは当時のブロードウェイでトップ俳優だったジョン・バリモア(いわずもがな、ドリュー・バリモアの祖父である)を引き合いに出し、高給を要求してくるルースに、




「おい、あのジョン・バリモアだってそんな高給は手にしていないぞ」




とはねつけると、ルースは、




「だったらそのバリモアって奴を2死満塁の場面で打席に立たせてみたらどうなんだっ!!」




と激怒したらしい。




以降のルースと、ヤンキース、レッドソックス、の運命はご承知の通り。




ルースがヤンキースに移籍しておよそ10年、ついには当時のフーバー合衆国大統領よりも高給を手にし、




「まあ、俺の方があいつよりいい仕事をしたからな」




と、うそぶいたエピソードはあまりにも有名である。




、、、もとい、フレージーに引き合いに出されたジョン・バリモアは完全に第三者といば第三者だが、孫のドリュー・バリモアが本作のヒロインを演じたことは偶然か、はたまた計算されつくしたキャスティングだったのか、それはわからない。。。




ただ、バリモアを起用したもう一つ大きな要素と”推測”される点がある。




その辺はまた次回にしたい。。。

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