先発投手ながら、試合終盤でも100マイル超えの速球をポンポン投げ込む姿は圧巻だ。投球間隔が狭く、非常にテンポの良い投手である。2006年のメジャー定着以降、83勝(年平均16.6勝)と、リーグを代表する投手に育った。明らかに老けているが、まだ若干27歳である。
同じくタイガースのセットアッパー、ジョエル・ズマイヤも速い。速球は常時100マイル~102マイル(160~163キロ)を計測し、非公式ながら104マイル(166キロ)を記録している。
ただ、プレステのやり過ぎで手首を痛め、プレーオフに出場できなかったというアホな逸話の持ち主だけに、イマイチ成績が伴っていない。。。
ちょっと前なら皆さんも記憶に新しい、ランディ・ジョンソンだろう。球速が100マイルを超えるも珍しくなかったが、サウスポー且つ、あの腕の長さでサイド気味の投げ出し確度と、適度に荒れるコントロールにより、バッターに与える「恐怖心」という意味では最もインパクトがあったのではないだろうか。
個人的には球界の『ビリー・ザ・キッド』こと、ビリー・ワグナーが好きだった。ブレーブスで今季終了後での引退を早々に表明していたが、彼もまた速球で一時代を築いた名投手だった。ジョンソンとは同じサウスポーながら、体格的にはあまり恵まれていなかったものの、持ち前の闘争心とファストボールで強打者に挑んだ。晩年こそスライダーの割合が増えてきたが、全盛期はほとんど変化球を投げることなく、100マイル超えの速球のみで勝負していた。
確か2003年のオールスターゲームをボーっとテレビ観戦していた時、マウンド上のワグナーの102マイルの速球を、当時ヤンキースにいたジェイソン・ジアンビが右中間スタンドに放り込んだシーンがいまだに忘れられない。まあ、今となってはあれも薬物の恩恵を受けていたのかと思うと少々寂しい気もするが。
ロブ・ネンも速かった。100マイルを超える速球はもちろん、ホームベース上で真横にブーメランのように曲がるスライダーは「ターミネーター」と呼ばれ、恐れられた。1997年のワールドシリーズで記録された102マイルは、現在もシリーズ最速記録として認められている。
しかしそんなネンの102マイルの速球を見て、「あれは俺のチェンジアップだ」と豪語したのは、ボブ・フェラー。伝説の”火の玉投手”である。
続く。。。
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To know on which side one's bread is buttered
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