2009年9月29日火曜日

いい歳こいて

元来ゲームには疎く、いまどき家にプレステもWiiも無いクチだが、最近出張や旅行が相次いでいたので、久々に暇つぶしとしてゲームを買ってみた。



アメリカの2K Sportsという会社が出している、MLB 2Kシリーズの今年版、PSPの『MLB 2K9』である。(今年は若き奪三振王、ティム・リンスカムが堂々のカバー。)




これなら移動中どこでも遊べるか、と思って軽い気持ちで買ったら、意外とハマってしまい困っている。



メジャーリーグの全チーム、全球場が網羅されており、選手の動きは多少ギコチナイものの、中々リアルに作りこまれていて楽しい。(さらにマイナーリーグのチームも30~40は含まれている。)




今年完成したばかりのヤンキー・スタジアムやシティ・フィールドも、ゲーム画面上で精巧に再現されている。


さらに遊んでポイントを貯めていくと、往年のレジェンド・プレイヤーや、既に廃盤になっている昔のユニフォームや、消滅している球場でのプレーが可能になり、マニア心をくすぐられる。


最近だと、モントリオール・エクスポズの「オリンピック・スタジアム」から、かつてニューヨークに存在した、伝説の「ポログラウンズ」も追々使用可能らしく、なかなか萌えた。


まあ、そのうち飽きると思うが、秋の夜長はちょいとコイツに時間を取られそうだ。

2009年9月25日金曜日

いまさらながら

先日の韓国バナシから引き続いて目に留まったニュースがあったが、ついに韓国にドーム球場が出来るらしい。


場所はソウルから車で1時間ほどの安山市というトコ。こんな感じらしい。

もう何年も前から話題になっていたが、今度こそというところだろう。



今年中に着工し、2012年末までに完成させ、2013年に予定されている、第3回WBCのアジアラウンド誘致を目指しているらしい。



弊ブログでもさんざんお話ししてきた通り、既にドーム球場の時代は終わり、再びオープンエア&天然芝球場への回帰へとトレンドは変化している。



しかしながら韓国(に限らず日本にとっても)に長年必要だったのは、”ボールパーク”ではなく、天候に左右されず、多目的なイベントを遂行出来る”施設”なワケで、その点ではアメリカから遅れること40年、日本から遅れること20年だが、韓国念願のプロジェクトと言えよう。



これまでアジアを中心とした国際大会の会場は、”暗黙で”東京ドームへ誘致されてきたが、安山ドームが完成すれば、その流れに待ったがかかる可能性もあるな。



さらにWBCのアジア予選誘致はもちろんだが、今後プロ野球や、メジャーリーグの公式戦が開催されるかもしれない。



ドーム球場が野球観戦をここまで味気ないものにしてしまった功罪は大きいが、一方で興業サイドとしては天候等に左右されず、「イベントとして運営しやすい」という点が、何より重要なファクターなのだから。



いずれにしろ、今や「ドーム大国」になってしまった日本はもうこれ以上要らないが、韓国には1つくらいあってもおかしくない話しだとは思う。



まあ、色々な意味で今後方々に影響を与えるであろう、このドーム球場にはしばらく注目していきたい。

2009年9月15日火曜日

海を隔てた野球大国

昨年まで行われていた『アジアカップ』はスポンサーのドタキャンにより大赤字のまま開催された昨年の大会を最後に、遂に今年消滅した。(詳しくは昨年の観戦記を!)



代わりに『日韓クラブチャンピオンシップ』なる、日韓2カ国だけで戦う試合が11月に行われるらしい。



とはいえ、まだスポンサーのメドも立っておらず、1試合のみで、会場も長崎(ビックNスタジアム)という、かなり経費削減が意識されたようなイベントとなっている。



台湾もやる気あるらしいのに、なんかハブられちゃった感じがして、残念な気がする。アジアシリーズ自体も当初は各国持ち回りで開催するというような理念だったと記憶してるが。。。あの崇高な理念はどこにいってしまったのだろう。長崎を否定するわけじゃないが、開催地はソウルや台北でもよかったのでは。



まあ、どれくらいの注目がその『日韓クラブ~』に注がれるかは分からないが、いずれにしろ近年韓国の野球の存在感が、日本において高まっていることは間違いないと思う。



06年のWBCから、北京での惨敗、昨春のWBCでの激闘など、彼らの野球は立て続けに我々日本人にも強烈なインパクトを残してくれた。



今日はそんな韓国の野球についてハナシを進めてみたい。




もともと野球熱の高かったとされている韓国でも、実際プロ野球リーグが誕生したのは、1982年のことだから、つい最近である。



しかし、歴史の浅さは関係なく、以降素晴らしい選手が何人も日本にやってきてプレーをした(ほとんどピッチャーだけど)。



中でも個人的にはソン・ドンヨルの球は印象的だった。温和そうな表情と裏腹に、あの剛球とスライダーでマウンド上で圧倒的な存在感だったな。全盛期の彼なら間違いなくメジャーで通用した。と思う。キャラの濃いサムソン・リーや、韓国版イチロー?と呼ばれていたイ・ジョンボムもいて、当時の中日はコリアンパワー全開だったと記憶している。

巨人は90年代中盤から、チョ・ソンミン、チョ・ミンテ、チョ・ミンチョルと、”チョ三兄弟”がいずれも不発に終わっている。



ここぞとばかりに大枚をはたいて獲得した”ライオン・キング”こと、スンちゃんもこのまま終わってしまうのだろうか・・・人柄はすごく良いと評判なのだが。(ライオン・キングは以前所属していた「サムスン・ライオンズ」から来てる。)


しかしスンちゃんのお陰で、韓国には巨人戦の中継が全試合行われるようになったらしく、近年巨人やプロ野球の人気が高まったと聞く。



要は、メジャーで活躍するイチローや松井の活躍を、日本人がNHK-BSで観戦しているのと似たような現象だろう。




今や韓国からのTV放映権料は読売、巨人、日テレにとって非常に重要な収入源となっているらしく、これをアテにしている球団サイドは、調子の上がらないスンちゃんの扱いがますます難しくなると、週刊誌でも度々取りざたされている。(しかし相変わらず嫁はかわいい。)




これもヤンキース、松井、読売の関係と似てるよね。相変わらずめんどくさい球団だ。



一方、韓国のプロ野球は長らく外国人選手の登録に関して閉鎖的な制度を設けていた為、あまり日本から選手が流入するということは無かったが、新浦(元々韓国人だが)や、入来(兄)の活躍などで、徐々に日本人選手が韓国でプレーするケースができてきた。





最近では高津や、門倉の韓国プロ野球への移籍がニュースになった。今後もこういったケースが増えるだろう。工藤もありえるよね。ちなみにあの、ペタジーニも今もLGツインズの主力として猛打を誇ってるらしい。



さて、韓国人選手がメジャーリーグで残した印象もまた、大きい。

今でこそチェ・ヒソプ、チュ・シンス、などメジャーのロースターに名を連ねるバッターもポツポツ出てきたが、やはりパク・チャンホだろう。



パクは実は野茂より先に海を渡っており、本当の意味での”アジア人メジャーリーガーのパイオニア”は彼なのかもしれない。



ただ、実際メジャーで活躍した年度が野茂の方が1年だけ早かっただけに、野茂の後追い的な印象をもたれている方もいるかと思うが、実際はそうではない。



様々なプレッシャーや孤独に耐え、今日まで120以上の勝利を積み重ねてきた。(尚、メジャーでの勝利数は野茂が123勝109敗、パクは120勝95敗と完全に互角。)



往年の90マイル後半の速球は無いものの、90マイル前後のシンカー系ツーシームを駆使して、今季もフィラデルフィアに移籍し、メジャーのマウンドに立っている。


一時期のキム・ビョンヒョンもすごかった。アンダースローから90マイル後半のファストボールと、浮き上がるようなスライダーを武器に、ダイアモンドバックスでワールドシリーズ出場してたな。(ちなみにランディ・ジョンソンと、カート・シリングがMVPをW受賞した年。)





でもキムはWBCで福留にHR打たれたり、ボンズに715号を献上したりと、大事なところで打たれてイカっている姿が印象深い。

キムの攻撃的な性格は常にチームメイトや幹部との確執を生み、度重なるトレードを経て引退した。中でもボストン時代に罵倒された自軍ファンに中指を立てて応えたエピソードはあまりにも有名。



パクも送りバントして、1塁ベース上でタッチしたピッチャーに飛び蹴りを食らわしたりと、何かと彼らの武勇伝には事欠かない。(ここまでアメリカ人と真っ向やりあった日本人選手は、、、いない。)






ファンに向かってツバをはいた伊良部を除き、比較的礼儀正しい日本人選手では考えられない闘争心を彼らは持ち合わせていた。



まあ、彼らのそういった姿に賛否両論はあるかも知れないが、国際大会で見せる異様な強さもまた、特筆すべき点である。



みなさんもお気づきのとおり、韓国の野球(まあ野球に限らずスポーツ全般だが)の、国際試合で見せるあの鬼気迫る気合と、集中力はなんだろうと、しばしば考えさせられると思うが、なにより「兵役」の存在は大きいといわれている。



そうだよね、青春真っ盛りに2年も軍隊入りたくないよね。ご存知の通り、韓国では国際大会で優秀な成績を収めたチームには「兵役免除」の特権が与えられる。



でも最近は海外に飛び出して、向こうで住民件取得して、二度と韓国に戻れないというリスクを背負いながら、兵役バックレるスポーツ選手が続出してて、大きな問題になってるらしい。いわば亡命ですな。



兵役ってそんなつらいんだね。



でもだからこそモチベートされる部分はあるのだね。きっと。




いずれにしろ、近くて遠い野球大国、似ていて非なるプレースタイルの違いに、これからも目が離せない。また近い将来、日本のプロ野球やメジャーリーグを席巻する韓国人プレーヤーが現れるに違いないのだから。

2009年9月9日水曜日

残暑にHOTなアホバナシ (R15指定)

最近マジメな話しが続いていたので、たまにはアホなハナシでいこう。



ということで今日は普段グランドで一生懸命働く夫を支える、メジャーリーガーの奥方たちをフィーチャーしたい。

先日発表されたばかりの、娯楽野球サイト「ファンタジー・ベースボール・ダッグアウト」の恒例企画"2009 Baseball's Hottest Wife"で、岡島の嫁さんが10位入賞したことはネット上でも多少話題になった。






”ミス・ソフィア”から、大躍進の出世である。




だって、並みいる強豪はこんなだもん。




優勝はカージナルス、デローサの嫁。旦那はイマイチピリッとしないが、嫁は、HOT!






ホワイトソックスの韋駄天、ポドセドニックの嫁も、HOT、HOT!足は速いが手も早かったのだろう。







オリオールズの切り込み隊長、ロバーツの嫁も中々キュート系のHOT!である。こういう子、ミス・テキサス、とかいってそう。







昨年ワールドシリーズMVP、フィリーズの若きエース、ハメルズの嫁もノミネート。しかし「Spank Me」って、、、西洋版ぶって姫と言ったところだろう。







この辺が今回ノミネートされたHOTな嫁達だったが、他にも逸材はいる。





キテレツな性格と強烈な個性でお馴染みの、ヤンキース、スウィッシャーの嫁もHOT過ぎる。羨ましいぞ、スウィッシャー。







ピアザもHOT過ぎるプレイメートを射止めたようだが、彼はゲイではなかったのか。






かつてはジーター、A-RODと共に3大ショートストップと呼ばれ、ボストンを沸かせたスター、ガルシアパーラの嫁、ミア・ハムはアメリカ女子サッカー界史上最高のプレーヤーと言われており、HOTではないが著名。ナイキのCMでタイガーと競演してたりしてたし。







アスリート系で言うと、同じく国民的スポーツアイドル?で、ソフトボールの米国代表としてオリンピックでも活躍したジェニー・フィンチはアストロズのピッチャー、デイグルと結婚。競技こそ違うが、一時は水着姿も披露してたし、分かりやすく言えば日本でいう浅尾美和のようなもんか。ただ、フィンチはプレイヤーとしても実力があった。








女優のアリッサ・ミラノはかつてシュワちゃん主演の『コマンドー』で、誘拐される娘役を演じていたが、大きくなって、パバーノ、ジト、ペニーといった一流のピッチャーたちと浮名を流したものの、みんなそろって巨額契約を結んだ直後に大きく失速。あまりのサゲマンぶりが祟ったのか、現在はメジャーリーガー以外と結婚し、「嫁」という枠組みからは外れているが、デカの個人的なタイプなので特別掲載。






”ロケット”ことクレメンスと嫁さんは、アメリカのフィットネスマガジンから飛び出てきたような謎のポージング。嫁さん腹筋割れ過ぎだ。しかし、HOTというより暑苦しいコンビである。








最後になったが、、、”ロケット”つながりで松坂の嫁もパチリ。








バカらしいが意外と面白かったので、いつの日か続編をやりたい。

2009年9月6日日曜日

プロジェクトA

ロサンゼルス(以下LA)から車で40~50分南に走ると、かの有名な『Big-A』サインがハイウェイ沿いに見えてくる。



















      アナハイムの「A」、エンジェルスの「A」を猛烈にレペゼンする、Big-Aサインは今やアナハイムのシンボルとして有名だが、かつては球場の左中間部分に設置されていたもので、改修の際にハイウェイ沿いに移転されたもの。






















   球団創設以来、ロサンゼルス・エンジェルス→カルフォルニア・エンゼルス、アナハイム・エンゼルスと名前がシックリ固まっていなかったが、現状は『ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム』という長くて回りクドい名称で落ち着いている。



そんなにLAを名乗りたいかと思うが、集客やマーケティング戦略の上で、ブランド力のある、LAドジャースに立ち向かうには、「アナハイム・エンゼルス」じゃちょっと田舎クサすぎるという判断だろう。



(尚、”ロス”は完全な日本語の為、アメリカでは全く通じないので、いかなる場面でもLA(エレェ~)と言うクセをつけておきたい。)



とは言うものの実際そこはLAではなく、アナハイムなワケで、ハッキリ言って球場の周りにはビックリするくらい何も無い。ほかにあるのは、NHLで使用されるアリーナ、ホンダセンターと、ディズニーランドくらい。




てか、そもそもアナハイムはそもそもディズニーの街であり、むしろそっちのが有名で知られている。



事実、世界に名だたるエンターテインメント集団、ウォルト・ディズニーがエンゼルスに経営参画した1997年以降、エンゼルスと、エンゼル・スタジアムは激的な変化(進化)を遂げることになる。





















現在ディズニーは経営から退いているが、当時行われた球場の大規模改修や、アトラクション、エンターテインメント性の向上は今のエンゼルス人気に大きく貢献したと言えよう。




































左中間にそびえる有名な岩山からは滝が流れ、エンゼルスの選手がホームランを放つと噴水と花火が同時に吹き上がるような演出はまさにディズニー仕込み。























(尚、岩は”人知れず”アルファベットの「A」のカタチをしているが、裏手に回るとそれが良く分かる。)




97年の大改修はかの大御所、HOK(社名変更して今はPopulous社になった)が手がけ、また近年もLEDを使用した映像設備の導入等に力を入れており、場内はこれぞ”メジャーリーグのボールパーク”っぽい華やかで近代的な雰囲気が漂う。



















   しかしながら、意外や意外、ここエンゼルスタジアムはメジャーの現役で使用されている30球場の中でも4番目に古い球場であり、これはボストンのフェンウェイパーク、シカゴのリグリー・フィールド、同じくLAのドジャースタジアムに次ぐものである。























確かに薄暗いコンコースや、品揃えがイマイチなチームストア、地味な形の照明等、辛気臭い部分はあるが、試合開始間近になれば地元ファンがスタンドを真っ赤に染め、今年も地区を独走するチームを後押しする。


































チームマスコットは無いものの、6回終了時点でエンゼルスが同点、もしくは負けている場合のみ登場する、架空のマスコットRally Monkey(ラリーモンキー)は運がよければ出くわせる。








彼が登場するとチームは途端に勝ち越し、もしくは逆転するというジンクスがある。観戦の際には是非ご注目いただきたい。



小腹が空いたら、地元を中心に展開するアメリカンダイナーチェーン『RUBY's』や、オレンジチキンでお馴染みの『PANDA EXPRESS』等々、ローカルで個性的な面々が場内にも店舗を構える為、訪れてみるのも悪くない。



いずれにしろ過去5年で4回地区優勝を果たし(多分今年も地区優勝だろう)、今やリーグ屈指の強豪にまで上りつめたエンゼルスは黄金時代を迎えつつあり、一見の価値はあるだろう。



さらにチームの好調に加え、来年には同球場でMLBオールスターゲームが開催されることが既に決定している。







高まる地元ファンの”野球熱”に触れられるということは、メジャーリーグ観戦において最も重要なファクターのうちの一つであるということを最後に付け足しておきたい。                                                          
                                                                                           
                                                                           
カラっとしたカリフォルニャンな空の下、熱狂的なファンに囲まれ、ライトなビールとジャンクフードをお供に、ベースボールを思いっきり満喫できることは請け合いだ。(しかし、Tシャツやタンクトップ1枚で観戦する地元ファンに惑わされず、くれぐれも防寒対策だけは必要以上にされたい。。。)