2007年11月30日金曜日

ドーム球場の終焉

以前も取り上げたレイズ(旧デビルレイズ)のチームアイデンティティの変更に伴い、かねてから噂されていた新球場建設のプランが正式に発表された。2012年オープン予定だが、早くもその全貌は明らかになりつつある。




同時にこのニュースはMLBから完全密封式のドーム球場が消滅することを意味する。(他の現在完全密封式ドームはミネソタのメトロドームだが、既に新球場を建設予定。)




お前ら球場作る金あったら選手補強しろよ!!とツッコミたくなるところだが、ボールパーク愛好家としては良いニュースと捕らえている。球団オーナーの変更に伴い、ここ数年で球団スタッフもほぼ一新された。ゼロからチームを作り直すという気概がいよいよ形になり始めてきたというわけである。



昨今のロッキーズ、マーリンズ、ダイヤモンドバックスといったエクスパンションによって誕生したチームの活躍に影響されていることは間違いないはずだ。




ちなみに下の写真はメジャー1、2を争うイケテない球場として酷評されているトロピカーナ・フィールド。人工芝は東京ドームや横浜スタジアムと同様のフィールドターフ社製(made in Canada)。














とは言っても内野部分には本物の土を入れており、屋根付と人工芝であることに対するエクスキューズをすごく感じて、マニアとしてはそこが非常に好きだった。




ナゴヤドームや京セラドームなど、人工芝の色だけ変えて”土っぽく”見せている子供だましとは大きな違いがある。













さて、その新球場はもちろんオープンエアの天然芝。ライト場外は海に面しており、まるでAT&Tパークの二番煎じのような演出がある。しかし雨天時には船のマストをイメージしたような帆が球場を覆うという前代未聞の構造を予定している。詳しくはレイズのウェブサイトでチェックできるが、普通にカッコいい。
















もちろん手がけるのはあのHOKである。

2007年11月28日水曜日

とりとめのない余談

この話しは以前詳しく触れたが、来年はドジャースとジャイアンツがNYから西海岸に移転してから、ちょうど50周年にあたる。
















てなわけで記念イベント好きなアメリカ人が早速考えた企画が、移転時に暫定的に使用していた旧本拠地、LAメモリアル・コロシアムでのオープン戦だ。



ドジャースvsレッドソックスが3試合のマッチメークをしたと数日前に報道があった。レッドソックスはこの直前に日本での開幕戦(vsアスレチックス)を2試合予定しており、飛行機でボストンに帰りがてらLAに立ち寄ることになる。開幕戦をした後にオープン戦を3試合だなんて、日本では考えられない。



いくらワールドチャンピオンになったからと言ってサービスしすぎではと、デカとしては一抹の心配が。



さて、このLAメモリアル・コロシアムはマニアにとって伝説の球場である。ドジャースはたった3年しか使わなかったが(以後ドジャースタジアムに本拠地を移転)、中でも1959年のヤンキースとのワールドシリーズでは全試合9万人以上が観戦したと言われ、この入場者数はMLB史上最多。恐らくこの記録は今後破られることは無いだろう。




同コロシアムは2度のオリンピックを経験し、現在も南カルフォルニア大学(以下USC)のフットボールチームが本拠地として使用しており、有意義な余生を送っている。この迫力。アメリカンカレッジスポーツの魅力である。














そのUSCだが、スポーツの名門校として全米中にその名を轟かしている。近年のメジャーリーガーで代表的なOBが、マーク・マグワイアとランディ・ジョンソン。デカ業界では有名な話だが、彼らは同い歳で、USC野球部でもチームメートだった。実に豪華だ・・・



ランディは当時、剛速球と目に余るノーコンで有名だったらしい。長い下積み時代を経て、スタープレーヤーに。



一方マグワイアは早くから高い評価で、A's→カージナルスと順調にキャリアアップ。ご存知ソーサとの壮絶なHR王争いを繰り広げる。



ちなみに先日今年の野球殿堂入り候補者25人が選出され、かのマグワイアもその1人である。1月初旬には結果発表されるが、薬物疑惑の影響で今年も選出は難しいかもしれない。(去年は散々たる支持率で落選、リプケンとグウィンが選ばれた)。




ちょっとブラックなBefore & After写真を見つけたので、添付しておく。









まあ前回のユーキリスほどの反響は無いだろう。




最後に、USC出身でもう1人忘れてはいけないプレーヤーが、あのパリー・ジトだ。今度改めてデカが大好きジトについて語りたい。早慶戦の時のパパに匹敵する、世界最高のカーブの持ち主である。



2007年11月22日木曜日

球場改革 余談

気づけば今日は良い夫婦の日。ちょうど1年前、キャプテンが入籍を果たした。あれからもう1年かと、マジで時の経つスピードが加速していることに気づかされ、リアルに焦る。


そんな僕はというと、最近はダラダラ球場について書いていたもんだから、ついカンサスシティのカウフマン・スタジアムのリノベーション状況が気になりロイヤルズのHPにアクセスしてしまった。


案の定ここもHOKの手に掛かっていた。記事によるとHOKのヘッドオフィスはカンサスシティにあるらしい・・・そりゃ請け負うわな。


ちなみにカンサスシティはカンサス州ではなく、お隣りミズーリ州にある。


ただでさえ話題性に乏しいロイヤルズと、この街だが意外とうんちく満載である。ただし、ここで話すと一気にネタ切れになるので、またいつか球場レポートと共にお届けしよう。


ほな、良い連休を♪

2007年11月21日水曜日

球場改革 その4

どうも先週末から体調が悪く、禁酒・禁欲の生活を続けております。お陰で珍しく3日連続で続いた本企画も、今日でひとまず最終回。明日は久々に飲もうかの。


さて、しばらく不遇の時代を迎えていたMLBとその球場たちは、90年代に入ると人気と客足も徐々に息を吹き返すことになる。94年のストの悪影響はあったものの、マグワイヤとソーサのHRレースを筆頭に多くの話題に恵まれたことは否定しない。


しかしここではハード面の改革、つまり新球場の建設ラッシュと、カリスマ設計事務所HOKの登場について触れていきたいと思う。このHOKという会社、一般の人はあまり馴染みが無いだろうが、その作品集は既に記憶の片隅にインプットされているはずだ。


例えば、先のワールドシリーズが行われたデンバーのクアーズ・フィールド。07’オールスターが行われたサンフランシスコのAT&Tパーク。リーグチャンピョンシップで松坂が熱投したクリーブランドのジェイコブス・フィールド。桑田がスシボールを披露したピッツバーグのPNCパーク。


などなど、実に現役30球場のうち、12球場がHOKの作品であり、向こう3年以内にオープンが予定されている5球場のうち、ヤンキース、メッツ、ツインズ、ナショナルズの4球場は既にHOKに発注がかかっている。


もちろんメジャーだけでなく、例えば以前触れたシングルAの、SIヤンキース・RCBボールパークもHOKの作品。



既にHOK飽和状態なのに、それでも彼らに依頼してしまうその魅力とは一体何なのか?以前も述べたが、下記の3つの鉄則はイコールHOK球場作りの鉄則なのだ。


① 屋根無し・天然芝であること。
② 新古典スタイル(ネオクラシックスタイル)を取り入れていること。
③ 地元地域の特性や景色を、球場の作りに取り入れていること。



①は言うまでもない、誰しもが望んでいたことだろう。



②は古き良き時代のボールパークの面影を残した、最新鋭の設備を搭載した球場を作ろうというコンセプト。左右非対称のフィールドが最も良い例で、フェンウェイ、リグレーのようなイビツで入り組んだような外野フェンスの形状を作ったりする。


またスコアボードを手動にしたり、バックネット裏を赤レンガで造ったりと、非合理的だが古き良き時代を思わせるような仕掛けをあえて盛り込んでいく。NIKITA風に言えば、あえての脱力系リッチである。 (写真左はボルチモアの旧駅舎が球場の一部になってしまったケース。右はジェイコブスの左右非対称フェンス)
















ちなみにメッツの新球場(シティ・フィールド)の設計計画図を見たときに、かつて存在したエベッツ・フィールドの概観を取り入れていると確信したのはデカだけでは無いだろう。



③はケーススタディで。例えば、ボンズのスプラッシュヒットで有名なAT&Tパークはあえてボールが海に突き刺さるような設計を施し、PNCパークの絵葉書のような景色はおなじみだろう(写真左)。SIYのNY摩天楼が外野フェンス越しに望める景色なんてのは確信犯である。つまり景色や立地条件までも球場の一部、または話題に変えてしまうのである。















恐るべし。



とりあえずアウトラインの説明は済んだので、あとはマイペースに気が向いたら球場ごとの捜査記録をアップしていこう。

2007年11月20日火曜日

球場改革 その3

現在メジャーで現役の本拠地球場は30。それらがそれぞれ建てられた時期をザックリ3つのグループに分けてみよう。



①1910年代: 世界遺産たち

現役ではボストンのフェンウェイパーク、シカゴのリグレー・フィールド、この2つだけである。フェンウェイ・パークは1912年完成、実に明治時代。その2年後にリグレーが完成。幾多のレジェンド達を見届けてきた生き証人はアメリカでも別格の存在だ。故にここにまつわるエピソードは尽きないのだが、それはまた別の機会に触れたいと思う。ちなみにデカは両方とも行った事が無い(涙)。




②1960年代~80年代: 負の遺産たち

オークランドのマカフィー・コロシアム、

シェイ・スタジアム、

ミネソタのメトロ・ドーム、

マイアミのドルフィン・スタジアム、

DCのRFK・スタジアム、 など。



フットボールとの兼用スタジアム全盛期、もっともイケて無い時代に作られたスタジアムだ。先述した球場のほとんどがこれらの同級生である。トロントのロジャース・センター、アナハイムのエンジェル・スタジアムもここに入れたいが、大規模な改修を施しているため、割愛。



ちなみにNYの2球場、オークランド、ミネソタ、DCの5球場は向こう3年以内に新球場の完成を予定しており、カンサスシティも大規模な改修を予定している。こうしてこの時代に作られた球場は今後ほとんど姿を消すことになる。













③1990年代~現在: 球場改革の申し子たち


全ては書ききれないので、有名どころで言うと、

シアトルのセーフコ・フィールド、

シカゴのUSセルラー・フィールド、

サンフランシスコのAT&Tパーク、

コロラドのクアーズ・フィールド、など・・・


90年代初頭から突如巻き起こった新球場ブームに乗っかり、現在までに30球場中、約20球場が生まれ変わった。これらの球場はかつてのオープンエア、天然芝、野球専用球場の魅力を余すことなく発揮している。













もちろん60~70年代に作られた球場でも、カウフマン・スタジアム、ドジャー・スタジアムのような素晴らしい球場もある。一方90年代に作られたタンパのトロピカーナ・フィールドが時代錯誤のドーム球場あることなど、全てこれに当てはまるわけではない。

ただ、何となく時代の空気を感じてもらうために、わかり易く分類しただけ。




思ったより文章が膨らんでしまったため、90年代以降の新球場についてはまた次回。

2007年11月19日月曜日

球場改革 その2 

1965年に建設され、「世界8番目の不思議」と揶揄されたヒューストンのアストロ・ドームを皮切りに60年代から70年代にかけて、全天候型のドーム球場 and / or 人工芝を敷き詰めたアメフト兼用スタジアムが一世を風靡することになる。




サンフランシスコのスリーコム・パーク → ジャイアンツと49’s

シンシナティのシナジー・フィールド → レッズとベンガルズ

フィラデルフィアのベテランズ・スタジアム → フィリーズとイーグルス 

サンディエゴのクアルコム・スタジアム → パドレスとチャージャーズ

シアトルのキング・ドーム → マリナーズとシーホークス

ピッツバーグのスリーリバーズ・スタジアム → パイレーツとスティーラーズ

などと枚挙にいとまがない。



多目的スタジアムにして、ドーム型や、人工芝にし、稼働率を上げ、経営の合理性を追求したものの、本来のボールパークとしての魅力を失ってしまった。結果的にこれが客足を遠のける原因になり、来場者数の減少が球団経営を圧迫するというなんという皮肉。



一方兼用スタジアムとして間借りしていた形のNFLはこの野球人気の衰退を尻目に、アメリカNo.1のメジャースポーツの地位を確固たるものにする訳である。



現在でもマーリンズ(とドルフィンズ)、アスレチックス(とレイダース)などがNFLとの兼用スタジアムでのプレイを余儀なくされているが、モチロン人気=観客動員はNFLの方が圧倒している。(そもそも試合数が違うので、トータルでは比較できないが、試合単でみればその差は一目瞭然である。)



かくして70年代から80年代後半までメジャーの球場は不遇の時代を迎えるわけだが、90年代に入るとその様相がガラッと変わるのである。。。




余談だが、おそらくこの期間(60~70年代)に建設され、野球専用球場として設計されたのは、カンサスシティのカウフマン・スタジアムのみだろう。こうした歴史的背景を贔屓目で見るファンの間では、ここが全米一美しい球場だと唱える者も少なくない。












ちなみにカウフマン・スタジアムはかつての強豪、現・超弱小ロイヤルズの本拠地で、07年に松坂がメジャーデビューを果たした思い出の地でもある。



ほなまた。

2007年11月18日日曜日

球場改革 その1

パパも無事に結婚式を終え、名実ともにパパになる日もそう遠くは無いかもしれない。もちろんハネムーンはクーパーズタウンで決まりだろうと勝手にデカは期待していたが、南の島らしい。




とにかく、改めておめでとう♪



さて、球場改革を高らかに宣言してから1週間が経ってしまったが、そろそろ話を始めて行きたいと思う。



毎年この時期になるとプロ野球選手の移籍情報が氾濫するが、特に近年はメジャーへの移籍が多く取り沙汰される。超一流の選手から、お前もか?と疑問を持たれる選手まで、猫も杓子もメジャー、メジャーである。




野球選手である以上、世界最高峰のレベルにチャレンジしたいと言う欲求は当然だが、いざメジャーでプレーした選手が口をそろえて唱えるのがボールパークの美しさである。誰しもが一度はあそこでプレーして見たいと思う。





 










また、ファンの視点から見ても、メジャーの魅力として大きな要因として挙げられるのが、同様にボールパーク(以下:球場)の美しさ・雰囲気ではないだろうか。



これがメジャーの歴史と伝統のなせる技なのか、なんて感心しそうになるのだが、意外にも一部の超レトロ球場を除いて、現在使用されている30球場中、およそ20球場は1990年以降に新設(もしくは大規模な改修)されたものであり、実は非常に新しい球場ばかりなのである。


1991年のコミスキーパーク(現USセルラーフィールド)を皮切りに、未曾有の新球場建設ラッシュが始まったが、来年以降も、ヤンキース、メッツ、ツインズ、ナショナルズ、A'sが既に新球場建設を始めており、ロイヤルズも大規模な改修を予定している。こうして向こう数年間で、ほとんどの球場が新しく生まれ変わることになる。











 


「新球場=観客動員数増加」という信仰の元に、次々と球場を建てて言ったわけだが、過去4年間で史上最高を更新し続けているメジャーの観客動員にもこれは少なからず影響されているはずだ。



新球場に全て、もしくは必ず1つ以上は当てはまるコンセプトは3つ。

① 屋根無し、天然芝であること。
② 新古典スタイル(ネオクラシックスタイル)を取り入れていること。
③ 地元地域の特性や景色を、球場の作りに取り入れていること。




逆に、長らくファンの足を遠ざけていた過去の球場が1つ以上当てはまるコンセプトは3つ。1960年から70年代に建てられた球場はほとんどがこのスタイルである。

① 人工芝、かつ、もしくは屋根付きであること。
② 他競技(圧倒的にアメフトだが)との兼用スタジアムであること。
③ 無機質で画一的、地域の特性が反映されていない。没個性であること。




次回はこのコンセプトを実際のケースに当てはめて、掘り下げていきたいと思う。

2007年11月14日水曜日

1分ニュース

今日の球界ニュースを1分でおさらい。



■ 案の定、広島も多田野獲得に動き出した模様。日ハムと競合か。



■ レッドソックス来季の開幕戦、日本での開催がついに正式決定。相手は予想通りA’s。楽しみだ。



■ しかし一番のニュースは、ボストンのユーキリスがヒゲを剃った。ジョニー・デーモンの時と似たような企画だが、シェービングメーカー「ジレット社」のドネーションイベントにて。







おなじみのBEFORE



















おどろきのAFTER

2007年11月13日火曜日

松坂世代・秘密兵器

ボールパークの魅力について語っていきたいなんてカッコつけた矢先に、全く違った話題である。



さて・・・松坂、和田、新垣、杉内、館山など、現在日米の一線で活躍している松坂世代の投手は多いが、ついに秘密兵器として、多田野数人が日本に帰って来ることになりそうだ。日ハムが今月19日に予定されている社会人・大学ドラフトで指名濃厚とのニュースが飛び交った。





いきなり話は逸れるが、先日のアジアシリーズで、韓国代表・SKワイバーンズが中日との決勝戦で先発に指名したのが元広島のレイボーンで、彼がその前にプレーしていたのが、バッファロー・バイソンズというインディアンス傘下の3Aチームだった。


で、当時のバイソンズの監督が現広島カープのブラウン監督だった訳で、ブラウンが広島監督就任と同時にレイボーンをアメリカから引っ張ってきたのである。結局レイボーンは使えなかったが、同じく当時バイソンズに在籍していた多田野をブラウンが引っ張ってくるのではないかと業界では推測されていた。


そういった意味で日ハムと言うのは意外だった。


ただ、日ハムもマイケルの「逆輸入」で成功を収めていたので、改めてニュースを聞けばなるほどという感じか。


マイケルもブルージェイズ時代は大したことなかったし、多田野も決してアメリカではブレイクすることは出来なかったが、是非日本では先発として活躍する姿を見てみたい。


一度は1位でドラフト指名された実力の持ち主、その可能性は十分にあるだろう。


アメリカ仕込みの球を存分に見せつけて欲しい。


デカから何かアドバイスは?と聞かれたら、くれぐれも”玉遊び”は程ほどにと言いたい。

2007年11月11日日曜日

球場改革 

熱狂的野球ファンの皆様は既にG+に加入されていることと思いますが、相当マニアックな企画が盛りだくさんである。オフシーズンにもかかわらず、久々にG+にチャンネルを回すと『ジャイアンツ・ヴィンテージ』なる番組が放映されていた。要は昔の中継映像を流しているわけだが、今日は1973年当時の巨人vs阪神戦であった。



カラーの中継映像で、躍動する江夏、田淵、長嶋、王を見ることが出来るだけでも震えた。実況も当時のままで、非常に臨場感が伝わってくる素晴らしい企画だ。日テレは、アホなバラエティよりこちらを地上波のゴールデンで放送すべきと思う。



で、その他何を思ったかというと、後楽園球場が天然芝+土のグラウンドだったのがやけに感慨深かった。晩年は人工芝に張り替えられ、1987年に取り壊されるまでその使命を全うしたと聞くが、無機質な東京ドームしか記憶に無い僕としてはやはり芝と土の匂いがする球場が都会のど真ん中にあったことが非常にうらやましかった。



東京ドームが全天候型多目的スタジアムで一応の成功を収めた後の未曾有のドーム建設ラッシュはご承知の通りである。かくして「屋根付き+人工芝の野球場」という悪の方程式が成り立っていくわけである。言い換えれば野球場負の時代の到来である。



話をアメリカに振ろう。



メジャーでは今でこそ「屋根無し+天然芝のボールパーク」が当たり前に叫ばれているが、リグレー、フェンウェイ、ヤンキースタジアムなど、一部の伝統的な球場を除いて、実は多くの球場にとって負の時代が長らく続いていたのである。



そこで、今後本ブログではそんな歴史的背景から、現存する素晴らしいボールパークの魅力までを出来るだけわかり易く、独自の視点で語っていこうと思う。いつの日か再び東京に芝と土の野球場が完成することを祈って・・・



もちろん今後も時々全く関係無い、どうでもいいネタが投稿されるかもしれないが、どうかご容赦を。

2007年11月8日木曜日

ついにお披露目

にわかに騒がしくなってきたFA市場はさておき、デカが密かに楽しんでいた”ある発表会”が昨日フロリダのセントピーターズバーグで行われた。


あの超弱小球団、タンパベイ・デビルレイズの新チームロゴ・新ユニフォームが披露目されたのである。しかも今回はフルモデルチェンジである。名称も「デビルレイズ」から、ただの「レイズ」に変わる。デビルレイはマンタのことだが、スポーツチームに”デビル”は良くないんじゃないかということで、見直すことにしたらしい。



チーム・アイデンティティが全て一新されると言うニュースは最近のメジャーでは昨季のアリゾナ・ダイヤモンドバックス(以下Dバックス)くらいで、意外とビックニュースだ。




ちなみにDバックスと言えば、ランディ・ジョンソンとカート・シリングで世界一に輝いた時の、紫色のジャージが印象的。



確かに先代はメジャー屈指のダサい色使いとして定評があったが、昨季から赤・黒を基調としたスッカリ大人の雰囲気に生まれ変わったのだ。(上が先代、昨季より下のモデルを使用)



デザインとしては悪くないが、何となく一足先にお披露目されたワシントン・ナショナルズの影響を受けたような、個性が埋没してしまった気がした。(下記がナショナルズのホームジャージ)





で、話を戻すと今回のデビルレイズ。今回のお披露目にはあのケビン・コスナーも参加するということで意気込んでいたようだが・・・(なぜコスナーかというと、ただの野球好きということらしい。出身もフロリダではない。)




先代のジャージは深緑を基調に、ノースリーブのデザインなど、結構アグレッシブで好きだったのだが。





いかがでしょうか??













一瞬、ん???




と思ったが、意外と西海岸やフロリダのカレッジベースボールのジャージっぽい雰囲気が漂ってて慣れたら良いかも。


是非とも野球のレベルはカレッジ級にならないよう願っている。

2007年11月5日月曜日

bj刑事

はて、皆さんは2006年に発足したばかりのbj Leagueというプロバスケットリーグをご存知だろうか?



まあ、リーグの詳細はこちらを参考にしてもらいたいのだが、知人の招待ということであまり気乗りしないまま土曜日に有明コロシアムに『東京アパッチ』なるチームの開幕戦に行ってきた。



結論から言うと、率直におもしろかった♪






期待度がかなり低かったせいと言えば失礼か、にしても良い意味で期待は裏切られた。













正直エンターテインメント性が強すぎで、バスケットにはあまり集中できないかもしれないが、素人のデカにとってはそれが良かったのかもしれない。観客はほぼ満員で、10代、20代の若者がほとんどだった。


試合前からイベントやパフォーマンスで会場を盛り上げ、試合中もヒップホップ音楽を流しながら、金髪でトサカ頭のMCが煽ったり、プレーの解説をし続けるわけだ。



最初はうるせーぞバカって思ってたが、意外と解説も分かりやすく妙に納得してしまった。




またハーフタイムや、タイムアウトを取るたびに、チアのギャルが出てきてダンシンしてくれるわけである。これならおじさんも飽きずに観戦できる。











チケットも安いし、有明なんて車でピッと行けばすぐに着くので(公共駐車場が隣接してる)、マンネリカップルのデートなんかに最適かとデカは思うぞ。



11月の末に2試合、12月にも確か1試合あるはずなので、機会があれば是非!



ちなみに東京アパッチの社長は東尾。隣はゲストで連れてこられた西武の西口である。これまた激シブのゲストであったが、デカとしてはうならずにはいられなかった。画質は悪いが思わずパチリ。


2007年11月3日土曜日

俺流継投

出てますね、賛否両論。めんどくさそうだから、できればデカとしてはこの話題には触れずにやり過ごしたかった。


しかし俺の盟友であり、結婚を目前に控えているパパより、本件について捜査依頼が舞い込んできた。


応えねばならない。



ちなみにパパは『賛成』派であった。



結果的に日本一に輝いたチームの監督の采配を、日本中で誰一人として批判できる権利は無い。そしてプロである以上、結果が全てと仮定すれば、これにも異論は無いはずだ。


しかし一野球好きとしては、見たかった。完全試合。



山井の指のマメとかそういうことは良くわからん。


正直中日が勝とうが負けようが関係ない俺のような輩にとっては100年に一度あるかないかの大記録を期待してたはずなので、後者の意見であるべきだと思う。一方、53年ぶりの日本一を夢見てきた中日ファンは前者の意見で突っぱねるべき思う。


ではもっと突き詰めていくと、プロ(ひいては勝負の世界)は結果が全てなの?という議論になってしまい、例えば西武黄金時代を支えた元森監督の「石橋をたたいても渡らない」と言われたあまりにも手堅すぎる采配がファンの心をつかめなかったり、俺の嫌いな明徳義塾の馬渕監督が松井秀喜に対して行った5打席連続敬遠の采配が高校野球史上最悪の記憶になってしまったことなど・・・



思い返すと決してYESでは無い気がする。



そうすると遠まわしではあるが、俺の結論は『反対』派ということになるのかね。


TVをつけると評論家やコメンテーターが思い思いの主張をしているが、正直あとは居酒屋でやってくれという気分だ。



全く話は変わるが、落合が丸刈りにしたのは、福嗣くんに誓ったリーグ優勝を果たせなかったことへのケジメらしい。さすが「素質は俺以上かも」と落合に言わしめた逸材である。


そんな福嗣くんが小学生だった時にバラエティ番組で共演したナインティナイン岡村に「誰に肩組んでんだよ」と凄んだ話は有名である。

そしてダルビッシュの登板をTVで見守っていたサエコは、中村ノリのピッチャー返しの打球がダルを直撃するやいなや、心配しすぎて無心で新幹線に飛び乗り名古屋へ向かったらしい。

あとは宜しくやってくれ・・・

そんな記事が紙面で踊る日本は、つまり平和だと言える。

尚、11/8から始まるアジアシリーズもお見逃し無く♪

って一体誰が見るのか。。。