2011年3月30日水曜日

MLB来季展望 (ア・リーグ中地区編)

中地区は目下2連覇中のツインズが最有力と言われているが、独断と偏見と贔屓でホワイトソックスを推す。



ベテラン、コネルコを軸にクエンティン、リオス、今年からアダム・ダンが加わるので、破壊力はまあまあだろう。








                                




                                 



                              




過去数年のDHと言ったら、トーミはまだしも、ラミレスやジュニアと言った賞味期限切れのスター選手で何とかまかなってきたが、年齢的にも実績的にもダンの加入は大きい。しかし超人的に三振が多いのが玉にきずではある。



先発投手陣は、ご存じ完全男バーリー、ダンクス、フロイドの3本柱に、元サイ・ヤング賞(07年)のピービーが故障から復活する予定なので過剰な期待は禁物だが、底上げは十分だろう。



2008年以来のプレーオフ進出を果たし、オバマを元気付けてあげたいところだ。





次点のツインズは西岡が加入したくらいで、地区優勝を果たした昨年から大きな変化はないが、すっかり「球界の顔」の一人になった地元ミネソタの英雄マウアーに、モアノーがケガから復帰する見込みなので、久々にMM砲の復活となり、昨年より打線の厚みは増すだろう。要注意だ。





  


                      




                    





トーミも600本塁打まであと11本と迫っており、こちらも目が離せない。




しかし西岡はプレーよりも幼稚園レベルの語学力が心配だな。まあ、皆いい人そうだし、そのうち慣れるといいが。






実力のあったブルペンがごそっと抜けただけに心配ではあるが、ヤンキース時代の体たらく&ケガから奇跡的に復活したパバーノを軸に、ベイカー、スローウィ―、リリアーノと10+αを期待できる先発が揃っているのは心強い。




しかし何故かプレーオフにはめっぽう弱く、何と現在ポストシーズン12連敗中(歴代ワースト2位)という不名誉な記録を更新中である。





タイガースは投のバーランダー、打のカブレラと、チームの格となる選手が揃っている今のうちがチャンスだろう。





全然関係ないが、球場内に設置されているメリーゴーランドは馬じゃなくて虎なので、地味に注目してほしい。しかし虎がリアル過ぎて結構怖い。






                    




 




クリーブランドのフランチャイズに連続満員記録(455試合/歴代2位)を樹立した、かつての面影は無く閑古鳥が鳴いているが、辛抱が必要か。数年前までサバシアやリーがココで活躍していたことを考えると、メジャーの選手の入れ替わりの早さには改めて驚かされる。






                     




                      









ロイヤルズはチーム唯一の顔とも言っていい、グレインキーをブルワーズに放出し(結局遊びのバスケ中に骨折)、見どころは少ない。先発投手陣はほぼ全員マイナーレベルで、背筋が凍る思いだ。心配を通り越して、おぞましい。



メジャー随一の充実とも評価されているマイナー組織からどんな若者が名乗りを上げてくるか、楽しみはそれくらいだろうな。




マニアの間で全米一美しい球場(ご存じ全米にいくつも存在する)と呼ばれているカウフマンスタジアムは来年2012年のオールスター開催地に決まっており、少しでもフレッシュなネタが欲しいところである。




                             




                             





開幕まであとわずか。残りは西地区か。

2011年3月24日木曜日

MLB来季展望 (ア・リーグ東地区編)

色々大変な日々が続いているが、来週に迫ったメジャーリーグ開幕への喜びを禁じ得ず、再び筆を取ることにした。





ア・リーグ東地区は悔しいがレッドソックスが盤石である。





オフの目玉であったクロフォードをレイズから、ゴンザレスをパドレスから獲得し、オルティスやドルーといったビッグネームすら、下位打線に控える打線は正直抜け目がない。






















エルズベリーやペドロイアなどの生え抜きも機動力が有り、正直キャッチャー以外穴が見つからない。バリテックは引退間近、レンジャースから獲得したサルタラマッキアがどこまでやれるか。ちなみにSALTALAMACCHIA14文字)はメジャー史上最長の姓の為、「サルティ」で通したいらしい。





先発も、レスター、ベケット、バックホルツ、ラッキー、松坂、ウェイクフィールドと、駒が揃っており、リーグ屈指という評価は否定できない。






但し、故障がちなメンツの為、どこまで計算通りに投げれるか?後ろはパペルボンやジェンクスなどパワーピッチャーが控えており、手ごわい。






続いてはほんとは優勝候補に推したいレイズ。





既に全盛期は過ぎているものの、ラミレスとデーモンというタレントが今年から加入する。2004年にレッドソックスがワールドチャンピオンに輝いた際に中心メンバーだった彼らが揃ってレイズに移籍することを当時誰が予想できただろうか。。。時の流れである。


















アプトンやロンゴリアといった生え抜きのスター候補が絡めば面白い。





昨年ようやく覚醒した左腕・プライスを筆頭に、デービス、シールズの先発陣もまあ計算は出来るだろう。





冷静に考えれば、”メジャー最激戦区”と言われるこの地区で、過去3年で2回優勝してるんだから、「球界のお荷物」と揶揄されていたかつての(デビル)レイズとは、とっくに決別している事だけは間違いない。





尚、本拠地のトロピカーナフィールドは、今やメジャー「唯一」の”完全密封型”ドーム球場となった。新球場の建設計画もとん挫したままなので、こっちも頑張ってほしい。              

                                                 




ヤンキースはせいぜい3位ぐらいがちょうどいいだろう。





オフには獲得確実と言われていた球界最高の左腕リーを逃し、2009年サイ・ヤングのグレインキーはパニック障害を抱える為、品の悪いファンを避けるため、こっちもミルウォーキーに逃げられた(しかし先日遊びのバスケ中に骨折。嗚呼。)



挙句の果てにペティットにも引退を表明され、正直先発の台所事情は苦しい。ダイエットに成功したサバシアは個人的に好きなので応援したい。





テコ入れはガルシアやコロンといった、かつてのスター投手をマイナー契約で獲得したにとどまった。





しかし昨年のセーブ王・ソリアーノをレイズから獲得し、リベラに繋ぐセットアッパーで起用する予定とは、さすが金満球団のなせる業である。





打線に関しては、、比較的若いカノーやテシェーラはともかく、既に晩年を迎えているジーターやポサダにかつての輝きは無く、Aロッドはキャメロン・ディアスの尻を追っかけている始末だ。




















                             
                                  

グランダーソン、スウィッシャー、ガードナー等のわき役の活躍がポイントだと思う。





ブルージェイズは特に話題性が無いものの、突然変異変異を果たしたバティスタが5年契約を勝ち取ったが、今年も孤軍奮闘なるか。























チームは巨額不良債権のウェルズとエース・マーカムを放出し、長い再建期間に取りかかっている。





オリオールズもかつての輝きは無く、自慢の素晴らしいボールパークは閑古鳥が鳴いている。




むしろ最近はフェンウェイパークのチケットを取れないレッドソックスファンに重宝されており、ボルチモアで行われるレッドソックス戦は「逆ホーム現象」が起きている。





超大型捕手と言われて久しいウィタースが伸び悩んでいるため、チームの停滞とリンクしているようでならない。




しかし何気にデレク・リー、ゲレーロといった過去のスターを獲得したので、もうひと花咲かせた日には多少の番狂わせはあるかも。



上原も同様、引退前にもうひと花咲かせてもらいたい。




























2011年3月8日火曜日

MLB来季展望 (ナ・リーグ西地区編)

ナ・リーグで最も実力が拮抗していると言われているのが西地区である(過去5年で全てのチームがプレーオフに進出している唯一の地区でもある)。



こちらもロッキーズを推す声が多いが、ディフェンディングチャンピオンのジャイアンツを応援したい。




昨年、誰からも期待されていなかった中、西海岸移転後初となるワールドチャンピオンに輝き、大願を成就させた。




特に大きな選手の入れ替えもせず、静かなオフを過ごしたが、依然レベルは高い。




ついにキートン増谷にモノマネされるほど日本でも知名度の上がったリンスカムを中心に、ケイン、サンチェスと先発陣は計算できる。




既に巨大不良債権化しているものの、かつて球界最高の投手の一人だったジトが、ちょっとでも活躍できれば連覇も視野に入るだろう。(現に昨年のプレーオフはジトがロースターから外されたにもかかわらず、優勝できた。)




後ろにはセーブ王のウィルソンが控えており、安定感がある。




打線も力のあるバッターが粒ぞろいだが、期待は何と言っても昨年華々しいルーキーシーズンを送ったポージーだ。




右方向に長打が打てる打撃はもちろんだが、ルーキーながらリーダーシップを発揮し、ルックスも良く、既にスターの風格を醸し出している。






















その姿を若き日のジーターに重ねる者も多く、複数の他球団関係者から、「今一番欲しい選手」という声を僕自身何度も聞いた。(ちなみに高校の同級生と既に結婚している。斎藤雅樹のようなもんだな。)




追うのはロッキーズ。




オフには昨年大ブレイクした首位打者ゴンザレスと7年契約、ショートストップのトゥロウィツキと10年契約を結び、投ではノーヒッターでオールスター先発も果たしたヒメネスがチームの顔となる。

















長年フランチャイズプレイヤーとして活躍したヘルトンは腰痛の影響で思うような結果を出せず、影が薄くなってきたが、まだ現役でがんばる。



頑張ると言えば、今年40歳を迎えるジオンビもマイナー契約からメジャー昇格を目指す。




アスレチックスやヤンキースで炸裂させた打棒で、最後にひと花咲かせてもらいたいものだ。




問題なのはオーナーの泥沼離婚問題で、チーム運営が思うように進まないドジャースである。




「企業」が球団オーナーになる日本と違って、メジャーリーグの場合はほとんど「個人(もしくは共同オーナー)」が球団を所有するんだけど、こういうデメリットもあるんだと、改めて考えさせられた。




ラミレスやマーティンが退団し、打線の迫力は落ちたが、イーシアー、ケンプなど才能のある若手がおり、成長に期待したい。




個人的にはヤンキースから移籍してきた”怪人”テームズに注目している。もしかしたら大爆発する可能性もあるかも。





投手陣も左腕カーショウ、ラストイヤーとなる黒田、ガーランドなどある程度計算は出来るので意外といい線行くかも。




リリーフに控える左腕ホンチー・クオは台湾人選手初となるオールスター出場を果たし(てことは王建民は出てないのね)クローザ―昇格なるか。球のスピード、キレともに活きの良い、好きな投手の一人である。


























トーリの勇退後、チームの指揮を執るマッティングリ―は、いかんせんマイナーでの監督経験すらないため、その采配は非常に注目を集めているが、下手したら評論家の格好の餌食になるかもしれない。




続くダイアモンドバックス、パドレスは特に面白い話題もないため割愛し、次回は話題をア・リーグに移したい。




続く。。。

2011年3月3日木曜日

MLB来季展望 (ナ・リーグ中地区編)

ナ・リーグ中地区では、カージナルスを優勝候補筆頭に挙げる声が多いが、敢えてレッズを推したい。




長年の低迷期を抜け出し、昨年は一気に地区優勝まで駆け上ったが、まだまだ成績が伸びそうな選手が多く、期待できる。




打線は昨季リーグMVPのボトーを軸に、ブルース、スタップス、フィリップスと30本塁打を狙える若手が複数おり、昨季のリーグ最多得点がフロックで無い事を証明してもらいたい。





何気に失策もリーグ最少と手堅い守備も強み。




エース、アローヨはミュージシャンとしても活躍しているが、昨季は17勝とチーム勝ち頭となり、チームを引っ張った。ギターは引退してから思う存分弾こう。




クエト、ボルケスのドミニカンコンビは成績にムラがあるものの、ハマれば面白い。何と言っても昨年末に昇格してきた怪物チャップマンが先発ローテの一角に加われば、心強い。夢の170キロも見たい。


















続いてはブルワーズ。






恐らく今年がミルウォーキー最後の年になる主砲フィルダーを軸に、マギー、ブラウン、ハートの破壊力のある打線は厚みがある。





ロイヤルズから09年のサイ・ヤング投手グレインキーを迎え、ブルージェイズからはマーカムを迎えた。





エース、ガヤードと形成する3本柱は、3人とも昨年の開幕投手という豪華な布陣になる。さらに、ナーブソン、左腕ウルフを加え、ローテにバリエーションの幅も出る。





移籍1年目になる斎藤隆もブルペンで待機する。ボールのキレはまだまだ衰えておらず、今季も応援したい。




















カージナルスは、早々にプホールズとの契約延長交渉をシーズンオフへ持ち越され、今季がセントルイスでの最後のシーズンになる見込み。





ホリデイとのコンビは破壊力十分だが、脇を固めるメンツが少々弱いか。
























                  

                     

                      

                       

                        

昨季20勝のウェインライトと16勝のカーペンターが先発投手陣を支えるハズだったが、先週ウェインライトが早くも今季絶望のニュースが、、、痛すぎる。





カブスには個性的で好きな選手が多いけど、戦力的にはちょっとちぐはぐな印象を受ける。





ビッグZことエース・ザンブラーノは投手としては珍しいスイッチヒッターで、ホームランも量産するが、精神的なムラが年々増長している気がする。



















                  

                       

                       

ベンチでドリンククーラーを破壊したり、チームメイトと取っ組み合いのケンカする姿はもはやお約束。





昨年ノーヒッター達成のガーザをレイズから迎えて、デンプスターを加えた先発陣は期待できるが、、、あと、かつてシカゴで輝いたケリー・ウッドが再び戻ってくる。とっくに峠は越えてるんだけど、マウンド上の姿が美しく、好きな投手の一人である。




09年にレイズで本塁打王に輝いたペーニャや、長期契約が不良債権化しつつあるソリアーノ、1,350万ドルの巨額契約最終年度の福留と、打撃陣は年棒に見合った活躍ができるのだろうか。




しかし、福留の今季年棒が1,350万ドルで、松井秀喜がたったの425万ドルてのは、ちょっと理不尽だよね。契約だからしょうがないけど。





再建中のアストロズ、15年連続負け越し記録更新中のパイレーツは割愛する。




続く。。。