”アイアンホース”と呼ばれた鉄人、ゲーリックが不治の病にかかり、引退を余儀なくされた時に、「これからもチームのずっとそばにいられるように」というエピソードから。1939年のことだ。
ちなみに野球の背番号ってのは大昔は無いものだったらしく、歴史上初めて”背番号の制度”を取り入れたNYヤンキースが、打順の通りに選手に番号を与えていったのが始まり。
だから4番を打っていたゲーリックが「4」で、3番を打っていたベーブ・ルースが「3」なワケ。
その後、いつしか打順の通りに番号を与えるという風習が無くなり、バラバラの番号を選択するようになった。
高校野球では、(原則)ポジション順に背番号が与えられていくけど、それはそれで全然別のハナシ。
さて、皆さんご承知の通り、NYヤンキースといえば最も多くの永久欠番を抱えている野球チームとして名高いが、現在一ケタの空きは2番のデレク・ジーターと、6番のジョー・トーリ(全監督)のみで、いずれ両方とも欠番になる見通し。
コレくらいは最低でも暗記出来るように、ちょっとおさらいしておこう。
- ビリー・マーチン
- (デレク・ジーター)
- ベーブ・ルース
- ルー・ゲーリック
- ジョー・ディマジオ
- (ジョー・トーリ)
- ミッキー・マントル
- ヨギ・ベラ/ビル・ディッキー
- ロジャー・マリス
確かに、泣く子も黙るラインナップである。さらに二ケタも、ドン・マッティングリーや、レジー・ジャクソン等々、計17名がヤンキースにおいてその栄誉を手にしている。
尚、ヤンキースの8番はベラとディッキーの両名に与えられている永久欠番で、同一チームの同一番号が複数名に欠番として与えられるケースというのは日本には無い。
あと42番のマリアーノ・リベラも欠番認定されるかもね。
いずれにしろ42番は有色人種初(黒人初という表記は語弊を感じる)のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの背番号として、MLB全チーム共通の永久欠番とされているため、リベラ引退後には二度と42番をつける選手は出てこない。
だから日本に来た助っ人外国人が42番を付けたがる。ってのは以前も話したけど。
なにはともあれ、今後リベラが欠番認定されれば、これも同一チーム、同一番号というレア・ケースになり得る。興味深く見守っていこう。
一方で、マリナーズ、ロッキーズ、ダイアモンドバックス、ナショナルズなどの”新興チーム”は、まだどの背番号も永久欠番認定していない。
マリナーズの永久欠番第一号にふさわしいのは「24」、ジュニアで決まりだろう。心からそう願っている。
あとイチローの「51」にも期待したい。日本人がメジャーリーグの永久欠番を手にするチャンスなど、僕が生きている間にはお目にかかれないと思う。
今思えば2001年の春、日本からやって来た若者がいきなりマリナーズの51番を要求した際、シアトル市民の反発は物凄いものだった。
だって、マリナーズの51番は長らくランディ・ジョンソンのものだったから。
まあ、その後のイチローの活躍は言うまでもなく、1、2年経ったら誰も文句言わなくなったけど。
以前シアトルの地元紙の記者が「51」は、ランディとイチロー、どっちのインパクトが強いか?という、面白いアンケートを行っていたことがあるが、軍配はイチローに上がっていたのを記憶している。
そういやイチローのメジャーリーグ・ルーキーイヤー、2001年にシアトル・セーフコフィールドで行われたオールスターゲームで、新人史上最多のファン投票を集めて登場したイチローが、マウンド上のランディ(同時アリゾナDバックス所属)から初打席、初ヒットを放ったシーンは、まさにシアトルの野球ファンにとって、新旧のスターが入れ替わった瞬間だったのかも。
因縁を感じるな。
やばい、ハナシが止まらん。まだまだ続く。。。
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