2009年11月19日木曜日

ユニフォームの歴史は野球の歴史 (白靴下軍団編)

1800年代終盤に産声を上げた野球も、1900年代初頭にはすでにプロリーグが開設。現在のメジャーリーグの原型がすでに出来上がる。







それからおよそ2030年の間でユニフォームのデザインも多様化し、驚くべきことに、ほとんどの名門チームはこの頃のデザインを基本に、大幅な変更がないまま今日まで来ている。







しかし、ユニフォームのデザインに対して、常に変革、革新を求め、時代の最先端を走り続けようとして、成功と失敗を重ねてきたチームがある。






我がシカゴ・ホワイトソックスである





そこでホワイトソックスのユニフォームの歴史を軸に、創成期から今日までの流れを大まかに見ていきたい。






文字通り「シカゴ・ホワイトストッキングス」として産声を上げたチームは、もちろんホワイトストッキング(白靴下)をはいていた。これは1906年、ワールドチャンピオン時の写真。(上着に襟がついているのも必見。)










また、これは1912年当時のNYヤンキースだが、驚くべきことに、およそ100年前のこの当時に、現在のデザインの原型が既に完成している。









んで、1917年のホワイトソックス。ユニフォームの袖には合衆国国旗がこれはアメリカが第一次世界大戦時に参戦したため、ファンや国民のナショナリズムをかきたてようという狙い。これも現在まで続く習わし。下は2001年の同時多発テロ直後に、全球団共通して国旗を背中に入れてプレーした時のもの。












尚、Sの間にOXが入っているユニークなロゴは、通称「○×ゲーム」ロゴと呼ばれ(ウソ)、いまもコアなファンに愛されている。デカは同デザインのキャップを保有している。





こっちは1930年代のブルックリン・ドジャース(現LAドジャース)。フランチャイズこそ変わったものの、おなじみの筆記体のフォントは今日まで受け継がれている。(また上着がボタン留めではなく、ジッパーになっているのも当時のハヤリ。)










さらに、ユニフォームに背番号が付きだしたのもちょうどこの頃。






その後、しばらく経った1960年。ホワイトソックスが大きなトレンドを発信する。










背番号の上に、選手の名前を付けたのだこれが今までありそでなかった手で、あっという間にユニフォームデザインのスタンダードとなった。(ヤンキースやジャイアンツなどのように、いまだに名前を入れないチームも存在するが。ただ、チームストアでは敢えて選手の名前を入れたレプリカユニフォームやTシャツ商品を販売しているケースが多い。その方が分かりやすいからね。)












余談だが、選手の入れ替えが激しく行われるメジャーでは、日替わりでも登録選手の名前を変えられるようにと、背番号はそのままで、選手名の部分だけ独立させて、後から縫いつけるようにしている。(一概には言えないが)この作業が施されているか否かが、実際の試合着用型とレプリカを見分けるコツだったりもするのだ。特に選手の直筆サインものなんかは値段が全然変わってくる。









さて、70年代になると、繊維や裁縫の技術が発達したのか、ストレッチ型のプルオーバーや、ベルトレスタイプ(腹回りがゴム)のユニフォームもお目見えする。プルオーバーもベルトレスもあまり好きではないが、これは日本でも結構流行ったと思う。










順調に進化してきたユニフォームの歴史であるが、1976年、ホワイトソックスに1つ目の悲劇が訪れる。









史上初の、短パンユニである。







よく考えれば、ラグビーもサッカーもバレーボールもバスケも、時にはゴルフもみんな短パンで行う競技なのに、なぜか野球で短パンは違和感を禁じ得ない。(ただ、微妙に”白靴下”に回帰している点は見逃せない。)










結局予想通りというか、あえなく1年で廃盤となった。







デザイン的な云々もあったかと思うが、当時の選手のコメントによると「スライディングが痛い」という評判だったそう。そんなの、やる前に見れば分かるじゃん。








80年代に入ると再びホワイトソックスに2度目の悲劇が訪れる。当時流行ったアメフトタイプのプルオーバー型ユニフォームはまだいいが、なんとレッドソックス(赤靴下)になってしまったのだ。何色にしようと構わないけど、赤にだけはするべきではなかったのではと思うが、どうだろう。写真は現監督のオジー・ギーエン。












ただ、この手のデザインはファンの間では意外と人気で、現在でもチームストアで当時のユニフォームは売っているし、僕もスタジャンを一つ持っている(着てると十中八九、それレッドソックス?って聞かれるのがイヤだけど)。

















結局このデザインは5年間生き延びた。







90年代に入り、新球場(今のUSセルラーフィールド)の開場と同時に、現在のデザインに変更されたデザインはようやく落ち着きを見せることになる。シンプルなデザインでいいとは思うが、一部ファンからは黒色のストッキングが、忌わしい『ブラックソックス事件』(ご存じホワイトソックス選手が首謀した、MLB球史に残る八百長事件。)を思い出させると、皮肉交じりに取り上げられていたこともある。
















上記でざっと100年間の歴史を辿ってきたわけだが、ホワイトソックスや一部の新興球団を除けば、意外とメジャーのユニフォームのデザインは保守的に進化していったと言えよう。球史にその名を残す”キテレツユニフォーム”は、むしろ日本のプロ野球に軍配が上がる。次回はその辺をフィーチャーしよう。







もうちょい続く。。。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ホワイトソックスの一ファンなので、とても興味深く読ませていただきました。
ありがとうございました。